表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第18章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

993/1209

989 想定外 上

 うん、まあ、わかっていた。こうなることはね……。


 朝起きたらモーモーとうるさいと思ったら牛が何十頭といて、その十倍の人間がいた。


「チェレミー嬢、周辺の者が病気を治して欲しいと集まって来たぞ」


「想定内ですね」


 さすがに牛を何十頭と連れて来るのは想定外だけど。


「いいのか?」


「軽い病気を治すだけですからね。そう難しくはありません」


 ミサンガは常日頃から用意して、付与を施している。魔力もいただけるときにバレないていどをいただいている。付与より魔力抜きのほうが天能ギフテッドなんじゃないかと思うくらいよ。


「なにが目的なのだ? チェレミー嬢が意味もなく動くわけがないだろうくらいもうわかっておる」


「治癒付与の向上と実験、そして、病気の統計を集めています」


 付与魔法にも熟練度みたいなものがある。魔力抜きもやりすぎてカスからも簡単に抜けるようになっているのがいい証拠よ。


 守護聖獣ともなると魔力なんて岩と同じだ。並大抵の力では歯が立たない。弾かれて終わりよ。


「ジーヌ家の兵士を集めてもらってよろしいでしょうか?」


「すぐに集めよう」


 ラインフォード様自ら走り、ジーヌ家の兵士を集めて来てくれた。すみません。


 集まった兵士にミサンガを五十個を渡し、軽度の者に配るよう指示を出した。


「重度の者はどうしましょうか?」


「連れて来たの?」


「はい」


 マジかよ。連れてくんなよ。殺す気か。


「ハァー。案内して」


 重度だから連れて来ないだろうと思ったわたしがバカだったわ。病気を治したい気持ちを甘く見ていたわ。


 兵士に案内してもらうと、ドアみたいな板に乗せて運んで来たようだ。よく生きているもんだと感心するわ。


「……これは、いつから? いつから咳をする者が増えていたの?」


 連れて来られたのは二十人ほど。全員が咳をしていた。まさか結核じゃないわよね? 止めてよ。結核とか詳しく知らないわよ。


「夏の始まりからです」


 結核って季節に関係あったっけ? もっと勉強しておくんだったわ。おっぱい画像集めに精を出しすぎたわ。あ、パソコンの中身、消去したっけ? 自分がなんで死んだかわからないから記憶にないわ。誰か消しててください!


「タリール様とランジナーラ様を呼んでください。アマリアも。いえ、騎士団をすべて集めてください。この一帯を浄化させます」


「危険な病気なのか?」


「わかりません。わたしは病気に詳しいわけではないので。ですけど、これは不味い。よくないとわかります」


 咳をしているなら他にも感染しているかもしれない。菌とかウイルスなら浄化するのが一番だ。ここにいるものの魔力を使えばかなり広範囲を浄化できるはずだわ。


 まったく、わたしはどこに行ってもトラブルに遭遇するわね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
もうこれ聖女では?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ