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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん


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978 スキヤキ 下

 皆様方は美味しいと口にする。


 うーん。これ以上を知らないから意見もなにもなかった。こりゃ失敗。


「騎士様にも食べてもらいましょうか」


 護衛としてついてきたのは二十人。ブロック肉二つ……でも足りないか? まあ、とりあえず大きい平鍋にすき焼きを作って出してみた。


「美味い!」


「こんな美味いの初めてだ!」


 やはりこちらも参考にならなかった。食材の質を高めると同時に舌も高めないといけないのね。


「チェレミー嬢は料理の腕も優れているのですね」


「わたしはまだまだですわ。料理ばかりに時間を割けませんから」


 料理はたまにしかできない。毎日料理をしている者には追いつけないわ。


「今日はここで野営しましょうか」


 ここなら夜空がよく見えそうだ。これまでの疲れを自然で癒しましょう。


「ここでですか?」


「問題ありません」


 皆様方の魔力は少しずついただいている。使える魔力は一級くらいあるわ。


 グリムワールを出し、馬車を中心に結界を張った。これで雨が降っても大丈夫だ。


「ラインフォード様。野営の準備をしてください。あと、騎士様をお貸しください。天幕を張りたいので」


「十人でよいか?」


「はい。充分です」


 アイテムボックスワールドから天幕を出し、わたしの指示の下張ってもらった。


「これはいい天幕ですな。張るのがとても簡単です」


「この旅が終わればルティンラル騎士団に献上させていただきますよ。しばらく使うこともないでしょうから」


 こんなこともあろうかと用意していたもの。わたしだけの旅なら天幕なんていらないからね。


 付与魔法で敷いた絨毯を浮かせて柔らかくする。


「皆で寝るの?」


 いつの間にかロリっ娘が現れた。シューティングスターに飽きたのかしら?


「そうですよ。おしゃべりしながら皆で眠る。貴族ではなかなか経験できないものですよ」


 まあ、やる理由もないしね。経験するほうが希でしょうよ。


 のんびりできる大型のクッションを人数分出した。


「なにこれすごぉーい!」


 大型クッションに飛び込むロリっ娘。子供なんだから。


 他にもテーブルやチェスト、お茶の道具を載せた台車などを出していった。


「これでいただいた魔力はなくなったか」


 外付け魔力タンクがいないからふんだんに使えないわ。仕方がない。ガラスの珠から使うとしましょうか。


「こんなものかしらね」


 次はお風呂だ。皆で入れるものを作らないと。美しい自然と放漫なおっぱい。わたしは今、幸せだわ。


 漲るおっぱい愛を胸に、グリムワールを振るって露天風呂を作った。グフフ。

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