975 展望台で昼食を 上
おー! いい眺め~!
高い山でもなくとも遮るものがないと気持ちいいくらい絶景だわ。
「とてもよいところですね。一生、心に残りそうです」
こういうときカメラが欲しくなるわよね。作り出したら面倒になるので心に残しておくだけにするけどね。
「確かにこれはいい眺めだ」
「はい。ジーヌ領でも随一の名所です。馬に乗る者は必ずここに来て誓いを立てます」
「恋人をここに連れて来て告白もしそうですね」
チラッとハルシェン様を見たら顔を赤くさせていた。やったのね。ヒューヒュー。
「お茶にしましょうか。もう少し眺めていたいですわ。ラン、お茶の用意を」
「畏まりました」
馬車からテーブルや椅子、お茶の道具を展望台まで運んでもらった。
「騎士様たちにもお茶とお菓子を。ロエラ、皆様にお茶をお願い」
ロエラは侍女で、世話係としてついてきたそうよ。
「畏まりました」
「ナディア。お昼をここで行いましょう。準備をお願いするわ」
「畏まりました。肉料理でよろしいでしょうか? コンロを使ってみたいので」
そう言えば、機能を追加したんだったわね。バーベキューがしたいって。
「ええ、構わないわ。お肉が足りないときは屋敷から送ってもらうから」
牛を三頭ばかりいただいたけど、騎士団にもとなると足りるかわからない。そのときは屋敷から送ってもらいましょう。アイテムボックスワールドに繋がるボックスを置いてきた。ベルを鳴らせば補給よろしくとお願いしてあるのよね。
「チェレミー嬢の馬車は本当に素晴らしいわ。まったく酔わないどころか凄く気持ちのよい空間でした」
さすがと言うべきか、ミシエリル様の妹と言うべきか、それともDNAが仕事をしているてな言うべきか、よく似たお方だ。髪型が同じなら区別がつかなかったでしょう。おっぱいを見たら一目瞭然。いや、おっぱいで姉妹とわかるくらいだわ。
……わたしの真の天能、おっぱいの区別できることじゃないかしら……!?
「ありがとうございます。あの馬車は三代目なのでさらに快適になっているんですよ。ただ、魔力の消費も多くなっているので皆様方の魔力も少々いただいております。説明するのを忘れておりました。申し訳ございません」
「いえ、快適に過ごせるなら使ってくれて構わないわ。馬車の移動は辛いだけだから」
「ええ。あんなに静かに走れるのなら魔力など惜しくありません」
ロリっ娘の母親、ランジニーラ様も同意のようだ。まあ、馬車なんて拷問器具みたいなもの。あの揺れに耐えられる人はなかなかいないわ。
六興巡礼団のムメイカラ様がマジな顔で馬車を望んだのも当然と言えば当然だと言えるわ。




