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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第17章

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973 ラシャル 上

 朝食が終われば後片付け。ほんと、ジーヌ家の女性は徹底して教えられているのね。


「チェレミー嬢。ハリーヌ夫人の夫、ハルシェンだ」


 二十歳そこらの男性を連れて来た。


「確か、レイダー様と一緒にいた方ですよね?」


 そんな記憶があったりなかったり? 随分と若いのがいるな~って思ったのは覚えているわ。


「はい。レイダー様の部下です」


 あ、やっぱり。単身赴任だったのね。新婚で子供が生まれたばかりなのに大変だこと。


「案内はハルシェンに任せる。湖を何周もした経験があるので迷うことはないだろう」


「騎士団は去年に入ったので?」


「はい。選抜に勝ち残れました」


 ってことはかなり優秀ってことか。まあ、ルティンラル騎士団自体が優秀者の集まりなんだけどね。


「とりあえず、景色のよいところを案内してください」


「畏まりました」


 片付けを終わらせたら出発準備を進める。


「ねぇ。わたしもこの馬に乗りたい。格好いい」


 ロリっ娘がシューティングスターの鼻先を撫でていた。


「いい乙女じゃないか。将来有望だ」


 お前は処女中か? いや、ロリコンか? 狙うのは雌馬だけにしなさいよね。


「ラグラナ。レアナの騎乗服あったかしら?」


 アイテムボックスワールドに入れていたはずなんだけど見当たらないわ。どこにやったっけ?


「はい。わたしが持っております」


 あれ? ラグラナに渡したっけ? 洗濯に出した覚え……もないな。まっ、いっか。レアナはもう成長しているでしょうしね。


「じゃあ、着替えさせて」


 ラグラナに任せる。お着替えが大好きみたいだからね。


「ハリーヌ様。旦那様と一緒に参りますか? 疲れないよう付与魔法を施しますよ」


 せっかく夫婦水入らず(?)になるのだ、一緒にいさせてあげたいわ。

 

「いえ、他の方の目もありますから」


 確かにそれもそうね。リア充死ね、とか思う人もいそうだしね。

 

 ロリっ娘が着替えて戻って来た。


「まるであつらえたようね」


 ロリっ娘の体にジャストフィット。あなた、わたしの見えないところでなにやってんの?


「はい。こんな日が来るだろうと思って用意してました」


 こんな日ってどんな日よ? あなたの目にはなにが見えているの? てか、その満面の笑み止めろ。清々しすぎんのよ。


「タリール様。この子はシューティングスター。世界一速く走れる一角馬レイオン。聖獣です。しっかりつかまっててくださいね」


「シューティングスター、よろしくね!」


「ああ。任せろ。ロンシャ、この子の名前は?」


「あなたがつけてあげなさい。あなたを気に入っている子なんだから」


「なら、ラシャルだ。ツユルの若葉をラシャルという」


「タリール様。シューティングスターが、あなたをラシャルと呼んでいいかと問うてます」


「ラシャル?」


「はい。ツユルの若葉という意味らしいです。ちなみにわたしはロンシャと呼ばれております。気高く咲く花の名前だそうです」


「ええ! 構わないわ! シューティングスター、よろしくね!」


「ああ、こちらこそ」


 じゃれ合う一匹と一人。こ、これは寝取られ!?

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シューティングスターも将来有望(巨乳)なほうがいいみたい!
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