970 そんなんじゃないんだからね! 下
揺れる脇パイ。これはこれでいいわね。
「あまり見ないでください」
あらやだ。ちょっとがっつきすぎたかしら? おっぱいは愛しく尊敬を抱きながら見せていただかないとね。
「ランは視線を感じられるのね」
「チェレミー様は見詰めすぎです。嫌でも感じてしまいます」
え? そうなの? さりげなく見てたのに。
「ごめんなさい。ランの胸が大きいからつい目が行ってしまうの。胸が大きいっていいわよね。わたしもそれだけあったら人生変わっちゃうんでしょうね~」
ロリ巨乳。なんて甘美な言葉なのかしら? 是非、アマリアと並んで見てみたいものだわ。
「チェ、チェレミー様。胸など重いだけです」
「その重さを知りたいものだわ」
おっぱいの重さで圧死。なんて甘美な死なのかしら? 実にいいわ!
「今度、重さを教えてちょうだい」
「……取らないでくださいね……」
「取らないわよ。ただ重さを知りたいだけよ」
これは重さを教えてくれる流れ? 言ってみるものだわ。
「チェレミー嬢! あまり沖に出ないでください! 追いつけません!」
おっと。脇パイに力が入ったようだわ。かなり砂浜から離れてしまった。
パドルを使って方向を変え、砂浜に向かった。
「さすがに下調べしてもらわないと遠くには行けないわね」
わたしは構わなくても周りが構うでしょう。調べてもらってからにしましょうかね。
「ジーヌ公爵領の船大工は優秀ね。凄くいい船だったわ」
騎士様に引いてもらい、砂浜に揚げた。台とかも欲しいわね。
「温かいものを食べましょうか」
付与魔法を施しているので冷えてはいないけど、心情的に温かいものが食べたくなった。ここは、豚汁にしましょうか。豚汁の材料は用意してある。鍋に入れて味噌や出汁を入れて煮たら完成よ。
いつの間にか炊事場が完成していたので竈に寸胴鍋を置き、火をくべた。
飲み水も用意してくれており、柄杓で水を寸胴鍋に入れた。どんだけ入れたらいいのかしら?
まあ、目分量で構わないか。あとで調整したらいいんだからね。
「いい匂い」
いつの間にか横にいたロリっ娘のお腹が鳴っている。ふふ。空腹には勝てないようね。
「もうちょっと待ってね。美味しいのができるから」
煮だったら灰汁を取り、味見して最後の調整する。うん。こんなものでしょう。
お椀によそってあげ、まずは三人で食べるとする。
立ち食いなんて行儀が悪いけど、こういうところではワイルドになるのが礼儀ってものだわ。
「美味しい!」
「ええ! こんな味、初めてです」
「豚汁って鍋料理ですね。冷えたときに食べると一際美味しく感じるものです」
うん。やっぱり豚汁は適当に作っても美味しいわ。次はうどんかすいとんを用意しておきましょうっと。
 




