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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん


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966 水着回やで 下

 人妻のおっぱい。グッドだ。


「緩く作ってはありますけど、着たらすぐぴったりとなりますので」


 もっと見ていたいのをグッと我慢して水着を着てもらった。


 わたしと同じくワンピース型だ。人妻なので黒にしましたわ。セクシィ~!


「きつくありませんか?」


「だ、大丈夫です。なにも感じなくて着ているのか不安になりますね」


「それは慣れてください。こうしてちゃんと着てますからご安心を」


 姿見の前に立ってもらい、自分の姿を確認してもらった。


「……な、なんだか、体型が自分ではないような……」


「付与魔法により安定した体に引き締めております。お妃様にも矯正下着を贈り、今は綺麗な体型となっておりますよ。まだあるのでハリーヌ様にも贈りますね。使ってみてください」


 そして、わたしにも見せてください。可能ならバインバインさせてください。お願いします。


「とてもお似合いですよ。あと、陽の光は弾くので染みになったりはしません。眩しいのなら日傘もありますので」


 あまり使うことがない日傘を出し、広げてみせた。


「……綺麗ですね。ヒガサというのですね……」


「どうぞお使いください。魔力を籠めたら硬化して剣の攻撃も防げます。魔力が続く限り、毒の霧でも防ぎますので。あと、これは誰にも秘密で。持ち手を捻れば剣が現れます。これは、ハリーヌ様しか抜けませんので安心してください」


 人差し指を口に当て、ウインくしてみせた。 


「──チェレミー様。騎士団の方々に話を通してきました」


 と、ランが戻って来た。


「ありがとう。さあ、ランも着替えて」


「……か、畏まりました……」


 覚悟を決めたように服に手をかけた。


「あら、ランもブラジャーをするようになったのね。なかなかお洒落なのをつけているじゃない。服飾メイドが作ったの?」


 レースのブラジャーなんてつけちゃって。お洒落さんね、ランは。


「は、さい。あまりジロジロ見ないでください」


 外したブラジャーを見てたら取り上げられてしまった。匂いを嗅ぎたかったのに……。


「ラン、あなた成長してない?」


 前に見たときより大きくなっているわ。まだまだ育つの、そのおっぱいは?


「そ、そんなに変わっておりません! つかんでも自分のものにはなりませんよ!」


 残念。わたしのものにしたいのに。


「お嬢様。着替えてまいりました」


 ワンピース型水着に着替えたロリっ娘が戻って来た。


「うん。可愛いわよ」


 照れくさそうにするロリっ娘の頭を撫で撫でする。


 十年後が楽しみ。そのときはビキニを着せてあげるからね。

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