921 なんてGのレコンギスタ 上
さあ、おっぱいの時間──ではなくお風呂のお時間でございます。
妃候補者たちから少しずつ魔力をいただいたので、お風呂は沸いており、結界も張ってあるから外から見えることもないわ。
……妃候補者たちのおっぱいはわたしのもの。誰にも見せないわ……。
お腹も落ち着き、お風呂に入るにはちょうどいい時間でもある。
「そろそろお風呂に入りましょうか。湯には健康促進、治癒向上、精神疲労回復の付与を施してあります。上がったあとには気持ちよくなっているでしょう」
わたしは生命力向上、血圧抑制の付与を施しております。鼻血で湯を汚したりしないわ。
二階に上がり、脱衣場で服を脱いだ。
たくさんで入るのはこれが初めてでしょうけど、裸を見られることには慣れているようなので、恥ずかしがる方はいなかった。
「湯着もありますので、肌をさらすのに抵抗がある方は着てくださいね」
「家には広いお風呂などありませんでしたから湯着を着るほどではありませんでしたわ」
「我が家も小さなお風呂しかありませんでしたわ」
他の方々の家でも似たり寄ったり。やはりお風呂文化がないと入らないものなのね。王城のお風呂が特別ってことなのね……。
「どこもお風呂には入らないものなのですね」
香水ってこうやって発展するものなのね。まあ、わたしは香水が苦手なので浄化付与を施しているわ。女性の匂いをクンカクンカする趣味もないし。
「入るほうが珍しいわ」
「入ってみるといいものですよ。お母様も気に入り、城にお風呂を造りましたから。わたしも毎日入らないと気持ち悪くなりました」
「肌や髪の輝きがあるのはお風呂に入っていたからでしたのね」
「それは、ゴズメ王国産の洗髪剤や石鹸の効果ですね。無理矢理髪を油で硬めたり、油が残っていると髪を悪くします。年配の方々がカツラをつけるのはそのせいですね。下手すると髪が薄くなったりします」
「お婆様がカツラをつけていたのはそのせいだったのですね!?」
まあ、髪が悪くなったとか言えないものよね。髪は女の命って価値観がこの世界にもあるみたいだからさ。
「お風呂の入り方を教えますね」
いい眺めすぎ昇天しそうだけど、付与魔法のお陰で理性は働いてくれている。お楽しみはこれからなのだから気をしっかり持つのよわたし!
脱衣場から浴場に移り、まずはわたしがやって見せた。
「不安な方がいらっしゃったら言ってくださいね。お手伝いしますから」
手取り足取りおっぱい取りとね。
「チェレミー様。お願いしてよろしいかしら?」
戸惑うマレカ様。なんてGなレコンギスタなのかしら。白旗を上げるしかないわ。
「はい。お任せくださいませ」
グフフ。




