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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん


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919 自分らしく 上

 食事が終わり、デザートも食べた。


 もちろん、片付けはわたしたちで行う。ほんと、変な教育をさせるものだわ。


 はち切れんだからに食べたわけではないけど、食休みをしたら一時間くらい自由時間とする。

 

 それぞれやることもあるでしょう。なにかは訊かないように。女子にはいろいろあるのですよ。


 わたしは女子的都合や問題はそれほどない。付与魔法で快適にしているからね。


 お風呂の時間まで居間的な部屋で仕事をする。女子的都合や問題よりこっちのほうが大変だわ。


「チェレミー様、お仕事ですか?」


 上位伯爵令嬢のナルール様が部屋に入って来た。


「はい。やらねばならないことが多くありまして。このままでよいのならお話を聞きますよ」


 なにか話したいことがあって来たのでしょう。わたしはおっぱいを拒絶したりはしないわ。


「チェレミー様は、妃選別をどう見ているのでしょうか?」


 妃選別、ね。まあ、間違ってはいないか。


「そうしなければならない過程があったのでしょうから否定はしません。一国の妃が無能で自己中心的な者では国が滅びますからね。ある意味、選別は正しいのでしょう。それに参加させられる方々は大変でしょうけどね」

 

 貴族に人権などない。家のために存在する。上位に行けば行くほど厳しいものになるでしょうよ。


「選ばれたくないのなら普通にしていればよろしいですよ。それで落とされますから」


「普通に、ですか?」


「妃は役職です。自分を殺し、国に身を捧げ、笑顔を張りつけてなければいけません。なら、普通にしていれば選ばれたりしません。選ぶ者は妃を演じられる者を捜しているのですから」


 今のお妃様は子供を産み、お子様も成人に達している。次に役目を移せることが見えてきたから自分を出してきているのでしょうよ。


「……誰でもよいのですね……」


「誰でもよいわけではありません。地位が高く、能力ありと見たらナルール様が選ばれる可能性もあります」

 

 その能力があるから選ばれたと言ってもいいでしょうね。


「そう深く考えなくともよろしいですよ。成るように成るしかありませんから。選ばれたいと思わないのなら自分らしくいればよろしいのですよ。人としては優れていても妃としては失格ですから」


 まあ、わたしの言葉は届かないでしょう。ナルール様も洗脳に近い教育を受けているでしょうからね。


「またわたしと話したいと思ってくださったのならいつでも離れに遊びに来てください。わたしは友達が少ないのでありきたりな遊びに来てくださると嬉しいです」


 遊びに来たら一緒にお風呂に入って、一緒のベッドで眠りましょう。あ、ネグリジェってどんなのだったかしら? わたしの記憶よ、今こそ目覚めろ!


「はい。遊びに行かせてもらいます」


「楽しみにお待ちしておりますわ」

 

 顔を上げ、ナルール様を見て笑った。

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