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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん


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899 等価交換(笑) 上

 話が決まれば即行動。さあ、コノメノウ様。行きますよ!


「悪魔か?」


「大丈夫ですよ。わたしは信じてます。コノメノウ様なら死なないって。あ、でも、わたしは無理すると死んでしまうので無茶はしないでください。やりたくないことは拒否しますので」


「等価交換って知っておるか?」


「知っておりますよ。わたしに全魔力をいただけるって意味ですよね」


 等価交換を要求したら人生のすべてをくれるって金髪おっぱいが言ってました。コノメノウ様はその金髪おっぱいみたいな存在ってことですね。


「強欲か?」


「人は誰しも大罪を背負う生き物。強欲なのも致し方ないもなのですよ」


 わたしはそこにおっぱいも背負っている。望むならこの両手で支えたい。どんなに重くてもわたしはその手を放さないわ。


 動かないコノメノウ様をラグラナに抱えてもらい、すぐに白薔薇の館に向かった。


「レイフ様。突然すみません。お泊まり会のためにお風呂を設置させていただきますね。終われば撤去しますので」


「は、はあ。わかりました」


「もう諦めた顔だな」


 あらやだ。コノメノウ様ったら。これは快く受け入れてくれた顔ですよ。


 白薔薇の館の庭はそこまで大きくないので、二階のバルコニーがいい感じに広いので、ここにお風呂を設置することに。あらよっと。


「コノメノウ様。九割ほど魔力をください」


「まだ六割しか回復してないんだがな」


「なら、十割は行けますね」


「そなたの頭の中ではどんな計算が行われておるのだ?」


「簡単な足し算と引き算ですよ」


 なかなか正しい数字を出してくれないから大まかな計算になってしまいますけどね。


「あ、あの、チェレミー様。これは大丈夫なのでしょうか? 建物が崩れたりしませんか?」


「大丈夫ですよ。館全体に付与強化を施しました。崩れることはありません」


 おっぱいを守るためならわたしは百二十パーセントの力を出せるおっぱい星人。おっぱいがわたしの原動力なのよ!


「少し入ってみますか」


 大丈夫だとは思うけど、妄想が先走りしているかもしれない。万全に万全を重ねるために一度入っておきますか。


「レイフ様も試してください。知っておいたほうが説明しやすいでしょたいからね。コノメノウ様はそこら辺で休んでいてください」


「わたしの扱い雑すぎないか? せっかくだからわたしも入る。冷酒を飲みながらも乙だろう。ここは眺めもよいしな」


 ツルペタに興味はない。あるのはレイフ様。ちょっと拝ませていただきますよっと。


「わ、わかりました。入ります」


「必要なものは揃っております。肌を見せるのに抵抗があるなら湯着もありますので」


 透けるおっぱいもまたよし。わたしはどんなおっぱいでも乙でんがな!

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