表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第14章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

732/1158

732 魔法の大切さ 上

 夜になり、ルゼット様たちが戻って来た。


「お疲れでしょう。まずはお風呂で汗を流してください」


 お風呂のことはメイベルのメイドに任せる。てか、メイドに手を出さないわよね。男性もメイドが世話するのに。


「風呂か。ここでは当たり前のように入るのだな」


「はっきり言ってしまえば貴族は臭いのです。匂いで誤魔化すならまだしも何日も体を拭いたりしないし、食生活も悪い。体臭の酷さに何度も吐きそうになりましたわ」


 なぜそこまで臭いに鈍感になれるか理解できないわ。ほんと、臭いったらありゃしなかったわ。


「魔法が使える者がいるのだからお湯くらい沸かしてください。そちらの侍女にグリムワールを渡しますので」


「チェレミー。グリムワールって作るの大変なの?」


 メイベルが尋ねてきた。


「いえ、そうでもないわよ。持ち手の魔力を使うから一気に十本くらいは作れるわ。杖の形に拘るなら手間はかかるけどね」


 普通の棒でよいのなら部屋の壺に差してある。たまにイライラしたとき折っているからね。折った棒は薪にしておりますのでご安心を。


「それ、いただける?」


「構わないけど、いくつ必要なの? 予備なら二十本はあったはず」


「じゃあ、二十本すべて欲しいわ」


「……なら、あとでメイベルの部屋に運ばせるわ。ただ、質素なものよ」


「構わないわ。侍女に持たせるから」


 そんなにいたっけ、マルビオ家に? いたとしても身の回りをするのはメイドだ。汚れ仕事はしないでしょう。


「お父様。侍女のすべてに持たせてください。これ、便利なので」


「そうなのか?」


「侍女は、魔力はあるのに魔法を使える者が皆無です。学園で習うはずなのに」


 まあ、日常生活を送るのに魔法は必要ない。魔力があることが優先されすぎて、学園を卒業したら魔法を勉強する人はいないと聞いたわ。


「ここで暮らしていると魔法の大切さを学ばされます。マルビオ家でも魔法を学ばせることを勧めます」


「そんなにか?」


「そんなにです。特に連れて来た侍女やメイドは魔法の恩恵を受けています。もっと早く魔法の大切さに気づくべきでした」


 悔しそうな表情を見せるメイベル。そんなに魔法を必要としてたの? いや、わたしも魔法を惜しみなく使っているけどさ。


「お父様もしばらくここで過ごせばわかります。快適な暮らしがどんなものかを」


 ただ、魔法に頼りすぎるのもいけないことだけどね。最終的には道具に頼る生活となるからさ。


「宿舎も快適にしてありますのでお確かめください。さあ、食事にしましょうか」


 そういう話はマルビオ家でやってくださいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ