543 水浴び 下
「贈答用なんですからすべては出せませんからね」
「わかっておる」
絶対、わかってないだろうけど、渡さないとうるさいので三本だけ出してあげた。
「ロンシャ。これでよいか?」
シューティングスターに呼ばれていってみると、いい感じに石で囲まれた水場ができていた。
「あなた、器用よね。よく水が濁らず作れたこと」
「せっかくのリンゴが泥水と混ざったら嫌だからな」
食欲恐るべし。前世は日本人か?
収納の指輪からリンゴを出して水に浸した。
水に冷却、清浄の付与を施し、リンゴをいい感じに冷やした。
「ちょっと一つ味見して」
「うむ」
器用に一つだけ咥えて咀嚼した。
「うん。いい感じだ」
「それはなにより。ゆっくり食べなさいね」
あとは好きにさせ、ランが用意してくれたテントに向かった。
「ルーセル様、お待たせしました。汗を流しましょうか」
「やはり川で汗を流すのですか?」
「ええ。川で水浴びもまた乙なものですよ」
ランの手を借りて騎乗服を脱いでスッポッポンになった。
「さあ、ルーセル様も」
お互い、温泉に入った仲。裸を見せるくらいなんとも思わない。わけもなく、わたしはいつでもおっぱいを新鮮に見られる星人。その変化も見逃さないわ。
「ルーセル様、体つきが変わりました?」
おっぱいは相変わらずAちゃんだけど、体がちょっとふっくら、いや、筋肉がついてきた感じかしら?
「チェレミー様もそう思いますか? 侍女からも体が引き締まってきたと言われています」
ちょっとダルダルな体もよかったけど、エルフは引き締めると本当に美しい体型になるわよね。
「羨ましいです。わたしもその引き締まった体になりたいものです」
わたしもウォーキングやヨガをしているから引き締まってはいるけど、背丈が低い上に十二歳くらいの見た目だ。胸もルーセル様よりない。本当に子供なのよね。
……わたしの成長力、もっと仕事しろよな……。
「チェレミー様は、そのままで充分ですよ。理想的な体ですもの」
この世界、なんで胸が小さいことがよしとされてんだ? もしも的なボックスを使われたか? それとも創造神が貧乳好きだったのか? 逆転しすぎだろう。
「身長がもう少しあれば男性が放っておかなかったでしょうね」
この背丈で寄ってきてたら金キラを散らしてやってたわ。この体はおっぱいを愛でるためにあるんですからね。
「さ、さあ、水浴びしましょうか」
なぜか焦ったルーセル様に引っ張られて川に入った。
まあ、いっか。水に濡れるAちゃんはなんとも幻想的。いい肌艶でいつまでも眺めていたいものだわ。グヘヘ。




