532 皆違って皆いい(おっぱいが) 上
穏やかなおぱっ──じゃなくて、穏やかな日々が続いている。
わたしが望んだのはこんな日々。同じような毎日ながら同じではないおっぱいがそこにある。皆が違って皆がおっぱい。
「大丈夫ですか?」
おっぱいに見とれすぎて湯中りしてしまった。でも、わたしは満足よ。このまま死んでも「我が人生にいっぱいのおっぱい!」と死んでも構わない。だって視界の七割がおっぱいなんですもの。
「……ええ。大丈夫よ……」
死んでも構わないけど、こう毎日おっぱいを見ていると耐性はつくものなのね。穏やかな気持ちでおっぱいを観賞できているんだからね。
……女に生まれて本当によかった……。
合法的に女湯に入れて、膝枕されながら下からおっぱいを観賞できている。
男でもできんじゃね?
とか言うヤツは全然わかってないわね。情緒ってものがないわ。このよさを知らないヤツは原始時代からやり直すのね。
あ、ゲスな思考とかも言わないでよ。合法的に、誰一人不幸にせず、温かい気持ちでおっぱいを観賞する。それには女でいることが大切なのよ。わたしは肉欲に溺れたいわけじゃない! おっぱいを愛でたいのよ!
「チェレミー様?」
「ごめんなさい。空が青いからつい手を伸ばしてしまったわ」
決しておっぱいをつかもうとしたわけじゃないのよ。ただ、わたしの腕が短いのが悪いだけよ。
「お嬢様。長湯しすぎですよ。それに入っても体は成長しませんからね」
この温泉、いつから成長する成分が含まれている設定になっていたの? 鑑定では皮膚に効果ありだったはずよ?
「上がりますよ」
ラグラナに抱えられて膝枕を取り上げられてしまった。
まあ、ラグラナのおっぱいもいいから顔を埋めましょう。人生の最後はのおっぱいに埋もれて眠りにつきたいものだわ。
「このまま部屋に運びますね」
オーラ~イ。
部屋のベッドに寝かせられたら体を拭かれ、服を着せてもらった。
「少し眠るわ」
永眠じゃないからね。思いの外、湯中りが効いているわ。誰か添い寝してくれないかしら? おっぱいが恋しいわ。
少し仮眠して目覚めると、ルーセル様がベッドの横で編み物をしていた。
ルーセル様は美少女然とした姿なのに胸部装甲がわたしと同じくらい。エルフ界では貧乳のほうが好まれているっぽく、巨乳はあまり美しくないと思われている。
ほんと、わかってないわよね。いや、貧乳には貧乳のよさがある。ただ、この時代ではチラリズムはない。肌を晒すことはないからね。
ノースリーブのワンピース。どうしたら流行らせられるかしら? 貧乳の美しさを引き出してくれるのに……。
なんて考えていたら眠気が襲ってきて深い眠りへと落ちていった。




