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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん


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222 完璧ボディー

「……あまり、見ないでよ……」


 メイベルのおっぱいをガン見していたら両腕で隠されてしまた。ちっ。見てるだけで我慢してるのに。


「いいもの持っているんだから堂々としてなさいよ」


「逆に、堂々とできるものがないクセになんで堂々としていられるのよ?」


「隠していたら胸が小さいことを気にしていると思われるじゃない」


 わたしは、自分の胸に興味はありません。他人のおっぱい。貴女のおっぱい。これから訪れるおっぱいに興味を全振りしてんのよ!


「そ、そうね。貴女は立派だと思うわ」


 じゃあ、なぜ視線を逸らすのかしら? 他の者もわたしから視線をずらしているし。気を使う必要もないのに。


「メイベルは、毎日お風呂に入っているの?」


 城にはあったけど。


「毎日なんて入らないわよ。手間がかかりすぎて三日に一回だわ」


「大領地でもそうなのね」


「貴女は毎日入っているの?」


「毎日どころか二回は入っているわよ。わたしたちは魔法が使えるんだから。逆に使わないことのほうが不思議よ」


 侍女なら五級はあるはず。水を出したり、火を出したりできるはず。なのに、水は井戸から汲むし、竈で火を焚くとかするのよね。魔道具がないわけじゃないのに、生活向上に意識が向かないのよね。


「だからそんなに髪や肌が綺麗なの? お母様が気にしていたわ」


 あー。わたしを見ていたのはそのためか。


 ……わたしは、マルビオ様のおっぱいを見ていたけど……。


「髪を綺麗にするシャンプーと肌を活性化させる石鹸を使っているからよ。コズエ。メイベルの髪を洗ってちょうだい。どんなものか試してみるといいわ」


 わたし、胸以外は完璧なボディーなんだから。


 いや、以外と言っている時点で完璧ではないよね! とかの突っ込みはご遠慮くださいませ。


「そうね。わたしも気になっていたからお願いするわ」


 湯船から上がり、椅子に腰かけたら髪を洗い始めた。うん。横乳が綺麗だわ。


「……あなた、上手ね……」


「よくお嬢様の髪を洗っておりますので」


「コズエが一番髪を洗うのは上手なのよ」


 たまに背中に当たるおっぱいがなんとも気持ちいいのよね。


 二十分くらいかけてメイベルの髪を洗い、タオルで纏め上げた。


「髪を洗うの、こんなに気持ちいいとは思わなかったわ」


「メイベルの髪、そんな色だったのね」


 金髪かと思ったらプラチナブロンドだったね。どんな整髪料をつけていたのかしら?


「自分の髪じゃないみたい」


「それは髪を乾かしてから確かめてみることね」


 さすがに三十分も入っているとのぼせてきたわ。そろそろ上がりましょうかね。


 脱衣場に移り、髪を乾かした。


「本当に自分の髪じゃないわね。こんなにサラサラになるなんて」


 自分の手で髪を何度もすいて激変を感じるメイベル。裸のままやると絵になるわね。誰か絵にしてくれないかしら?


「あと、髪に花の油をつけるのもいいのよ」


「貴女から匂っていたのって、その花の油なの?」


「わたし、香水って苦手なのよね」


 なにもつけないのも令嬢として失格。さりげなくいい匂いを纏わせるのが上級テクニックよ。


「コズエ。わたしの使っているものをメイベルにつけてあげて」


「畏まりました」


 髪を操らせたら天才のコズエ。絶妙な量を髪に馴染ませた。


「わたし、この香り好きだわ」


「ふふ。じゃあ、お揃いの匂いにしましょうか」


 なんか女子っぽいと思いながら、わたしも油をつけてもらった。

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