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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん


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184 ペアストレッチ

 いつものようにミコノトが裸でわたしのベッドに入り込んでいた。ちなみにキャラメルはわたしの上で眠っています。


 寝巻きはパワードスーツ並みに付与魔法を施してあるので重くはないけど、おケツをこっちに向けないで欲しいわ。


 ふん! とキャラメルを退かし、ミコノトのおっぱいに顔を埋めた。あーいい匂い。


「……なにを吸い出しているかわからないけど、自分の胸は大きくならないわよ……」


 わたしに腕を回して抱き締めるミコノト。このまま窒息死してもわたしは本望だわ……。


「お嬢様を解放しなさい」


 ラグラナの声がしておっぱいから強制的に放されてしまった。わ、わたしにおっぱいを……。


「さあ、お嬢様。意識を取り戻してください」


 お湯に入れて絞ったタオルで顔を拭かれ、強制的に心地よさから引き離されてしまった。


「毎日毎日お嬢様を殺す気ですか」


「チェレミーがわたしを吸いにくるのよ」


 それが毎日の楽しみなんです。


「朝もマッサージしますか?」


「やらなくていいわよ」


 わたしは胸を揉まれて喜ぶ性癖はないわ。揉む性癖なら百二十パーセントありますけど!


「お嬢様はそのままで可愛いですよ」


 胸も可愛さも求めちゃいないけど、否定はしないでおく。ナジェスやレアナには綺麗なお姉様でいたいしね。

 

 裸になって体を拭いてもらい、ウォーキング用の服を着せてもらった。


「ナジェスはもう起きたかしら?」


「はい。早起きして外に出たそうです」


 まあ、昨日は早く眠ったしね。早起きしても仕方がないか。


「お嬢様。今日は陽が強いので帽子を被ってください」


「もう夏なのね。職人たちには無理しないよう伝えてちょうだい。あと、水と塩は小まめに摂るように」


 メイド服には温度調整の付与を施しているけど、職人たちまではやっていない。一応、扇風機は渡してあるけどね。


 出しておいたグリムワールをつかんで部屋を出た。


「そう言えば、叔父様とラルフ様は?」


「酔い潰れております」


 放置しているって感じみたいね。


「まあ、そのままで構わないわ。男の人はそういうのも楽しいと思う生き物だからね」


 たまに羽目を外すのもいいでしょう。いろいろストレスを溜めているでしょうからね。


「あ、姉様! おはようございます!」


「おはよう。ゆっくり眠れた?」


「はい! 眠りすぎて早起きしてしまいました」

 

 背を抜かされそうな勢いだけど、中身はまだ子供ね。可愛いこと。


「今日は川のほうにいってみましょうか。人がいるところだと危ないからね」


 なるべく被害が出ても大丈夫なところで魔弾を撃ってみましょうか。


 軽くストレッチをしたらナジェスとペアストレッチをする。


「姉様、重くないですか?」


 背中を合わせて交互に背筋を伸ばしていると、ナジェスが心配そうに訊いてきた。


「大丈夫よ。でも、大きくなったわね。来年には追い越されちゃいそうね」


 いや、今年中に追い越されるかもしれないわね。少し見ない間に五センチは成長してたんだから。


「なにかあればぼくが背負いますね」


「ふふ。それはあなたの相手にしてあげなさい。どうしても助けが欲しいときはお願いするから」


 お姉ちゃん子になっても困るしね。ちゃんと優先すべき相手を教えておかないと。


「さあ、そろそろいきましょうか」


 ハンカチで汗を拭いてあげ、川のほうに向かって出発した。

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