181 カッチカチやぞ
無事、館に帰ってきた。ふー。
「お帰りなさいませ」
ローラ一同、メイドたちが迎えてくれた。別に全員で迎えてくれなくても……って、領主代理の叔父様がいたら迎えないわけにもいかないか。
……ちなみにわたしたちが帰ってくるのがわかるのは呼び鈴をランに持たせているからよ……。
「ただいま。お風呂をお願い。叔父様、ナジェス。まずは汗を流してください」
今日は天気もよく、気温も高かった。途中で涼しくなる付与を施したけど、気づくまで半分はすぎていたし、埃っぽくもなっている。まずは汗と埃を洗い流してもらいましょう。
「畏まりました。ロングルド様、ナジェス様。こちらへ」
レオたちと馬は兵士たちに任せ、わたしもランたちを連れて大露天風呂へ向かった。
通常、大露天風呂は男女に別けてあり、館で働く者は自由に入って構わないことにしている。
わたしもこっちで皆と入りたいけど、間近でおっぱいを鑑賞するのも捨てがたい。でも今日は皆で入る理由がある。久しぶりにルーアとカエラのおっぱいが見られるわ。ぐへへ。
脱衣場で服を脱がしてもらい、先に入ってコノハに軽く洗ってもらった。
湯に入り、体を洗うルーアとカエラを眺める。
どちらも体が引き締まっており、腹筋が六つに分かれていた。
「二人とも、そんなに体が引き締まってたかしら?」
もっとぷにぷにしていた記憶があるんだけれど。
「マニエリと訓練していたらこうなってしまいました」
まだマニエリがきて一月くらいよね? それで腹筋が六つに別れるなんてことあるの? 数ヶ月かけてなるものじゃないの?
ルーアに触らせてもらったらカッチカチやぞ! 女性のお腹じゃないわよ! おっぱいも触ったらなんか硬くなっている気がする。
「なにか変な魔法でもかけられたの?」
カエラも触らせてもらったらさらにカッチカチやぞ! おっぱいも筋肉っぽかった。
「マニエリはもっと凄いですよ。まるで筋肉の鎧でした」
き、筋肉の鎧? マッスルレディなの? 服の上からじゃおっぱいしかわからなかったわ。
「だ、大丈夫なの? 体に負担はかかってない?」
肉体改造もいきすぎじゃない? わたしが言えたセリフじゃないけどさ。
「大丈夫ですよ。マニエリは筋肉を育てる知識が凄かったので」
二十四歳まで結婚しなかった理由はそれか。この時代でマッスルレディを愛せる男はいないわよ。わたしはどんなおっぱいでも愛せる自信はあるけどね。
「筋肉がつくと胸も大きくなるのね」
前より二センチは大きくなっている。筋肉で盛り上がったのかしら?
「お、お嬢様はそのままでいいと思いますよ!」
「そうですよ! わたしたちは体を動かすのが仕事なんですから!」
なぜか慌てる二人。なにか勘違いしてない?
「ラン、コノハ、お嬢様の体を解してあげなさい」
「はい。さあ、お嬢様。マッサージしましょうね」
あれよあれよと湯から出され、台に寝かされて二人がかりでマッサージを受けてしまった。とくに胸を重点的に。
まあ、下から眺めるおっぱいもまたいいものね……。




