1074 聖衣着用 上
さすがのわたしも疲れたので眠ることにした。
眠気はないものの、眠っておかなければ身が持たない。自分に睡眠の付与を施して眠りについた。
付与が切れると同時に目覚めると、ロリっ娘とラーレシム様に見下ろされていた。え、なに!?
「お姉様」
「チェレミー様」
どうやら誰かに運ばれてベッドに寝かされたようだ。聖衣も脱がされているわ。
「皆様方。チェレミー様が目覚めました」
ラーレシム様の声に妃候補者の方々が集まって来た。
「……おはよう、ございます……」
とりあえず挨拶をしておく。
「気分は如何です?」
「ぐっすり眠れたので快調ですわ」
付与を施したのでぐっすり眠れた。頭もすっきりだわ。
「心配をおかけして申し訳ございません。考えることが多すぎたので強制的に眠らせました。わたしは全然平気ですよ」
左右の二人は別として、八人ものおっぱいに囲まれるなど絶頂──ではなく、絶好調にならないわけがない。あと百年は戦えるわ。
ベッドから起き上がり、お湯玉を作って顔を洗うとする。さすがにお城を眺めながらお風呂には入れないからね。
「皆様方は騎士様方にお声をかけてください。コルディーのために命を賭して戦う英雄のために」
騎士様方も妃候補者方もメリットしかない。お互いのためになることだ。
「わかりました。皆様方。騎士様たちを励ましに参りましょう」
サーシャル様が先陣を切ってくれた。
「コルディーの騎士は勇猛果敢。一騎当千。コルディーの敵を薙ぎ払ってくれますわ」
騎士伯なだけにハルハリーナ様も勇猛果敢だ。もし、妃に選ばれなければ女性だけの騎士団を組織してもいいかもね。お妃様専用の騎士団としてね。
候補者たちが天幕から出たら聖衣に着替えるとする。
「あ、ラーレシム様にも聖衣を着てもらいましょうか」
これからラーレシム様が要になるかもしれない。しっかりと準備させておかないとダメよね。
ありあまる魔力があるので聖衣以外にもガラスの珠を四つと各種付与を仕込んだ指輪を創っておきますか。
ほんと、羨ましい限りの魔力だわ。この世に満ちた魔力は、世界樹にいた存在から生み出されているのかしら?
錬金の壺で創り出し、裁縫が得意な侍女を呼んでラーレシム様の体型に合わせてもらった。
まだ胸は小さく、スレンダーだけど、コルディーの女性は十二、三歳から急激に成長する。来年にはCになっているかもしれないわね。
……昔のわたしも十二、三歳までは……普通ではなかったわね。十歳くらいに見られていたっけ……。
「とってもお似合いですよ」
同じ背丈、同じ歳に見えるのは悲しいところだけど。




