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明けましておめでとうございます。今年もよろしくです。
わたしたちの思いが伝わったようで、ラーレシム様が笑顔になってくれた。
「ラーレシム様も皆様方に混ざってリリヤンをしましょうか。タリール様も」
と、二人を皆様方に任せて天幕から出た。
すぐに騎士様方がやって来る。厳戒令が出たようね。
「職人はいますか?」
「はい。あちらに」
騎士様に案内してもらった。
アスレチックを作る職人たちを集めてもらい、一旦作るのを中止してもらい、船を造ってもらうようお願いした。
「ごめんなさいね。あなた方の力を貸して欲しいの」
「おれらで力になるのならお任せくださいな!」
「ああ、おれの技術を見せてやりますよ!」
「ありがとう。あなた方のような職人がいるジーヌ家が羨ましいわ。その腕と心意気を子や孫にどうか受け継いでください。あなた方職人はコルディーに必要な方々なのですから」
親方の手を取り、頭を下げた。
急いでくれるのなら頭の一つや二つ、地面に埋め込ませても構わないわ。
「頭をお上げください。チェレミー様のような方がいてくれるならわしらはがんばれます」
「ありがとう」
やる気全開の職人たち。怪我はしないでね~。
「コルディーの未来は明るいわね」
百年後はどうかはわからないけど。わたしが生きている間は明るい日々にしましょうかね。
「チェレミー嬢」
と、ラインフォード様が駆けて来た。
「ミランダルク騎士団が応援に来てくれるようだ」
聞いたことある。ルティンラル騎士団と並ぶ王都守護が任務の騎士団。あちらは確か、伯爵家の方とか耳にしたことがあるわ。
「よく、動かせましたね」
ルティンラル騎士団もよく動いているな~って思うけど、王都守護騎士団が王都を離れるって凄いことよ。誰が許可を出してんのよ?
「妃候補者が一同に揃うのだ、一騎士団だけでは足りないと言ってやったよ」
だから誰に? 怖くて尋ねられないじゃない!
「これでなにもなければわたしの首で許してもらいましょう」
誰かが責任を取らないとダメな事案じゃない。わたしの首で事足りるかはわからないけど。
「そのときはわたしも首を差し出そう。チェレミー嬢だけに責任を負わすなど、逆に騎士の名折れだ」
「わたしの命より騎士団が生き残るほうが優先ですよ」
「では、我らがすべての命を守ろうではないか。それこそ騎士の誉れだ」
ハァー。少し焚きつけすぎちゃったかしら? なんか宗教の域に入っちゃっているわ。本当に襲撃してくれないと、ガス抜きできないわね。
「そうですわね。すべての命を守ればよろいことですわ」
最初からやることは変わってはいない。この世のおっぱいを守るためにわたしはいるのだからね。




