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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第18章

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明けましておめでとうございます。今年もよろしくです。

 わたしたちの思いが伝わったようで、ラーレシム様が笑顔になってくれた。


「ラーレシム様も皆様方に混ざってリリヤンをしましょうか。タリール様も」


 と、二人を皆様方に任せて天幕から出た。


 すぐに騎士様方がやって来る。厳戒令が出たようね。


「職人はいますか?」


「はい。あちらに」


 騎士様に案内してもらった。


 アスレチックを作る職人たちを集めてもらい、一旦作るのを中止してもらい、船を造ってもらうようお願いした。


「ごめんなさいね。あなた方の力を貸して欲しいの」


「おれらで力になるのならお任せくださいな!」


「ああ、おれの技術を見せてやりますよ!」


「ありがとう。あなた方のような職人がいるジーヌ家が羨ましいわ。その腕と心意気を子や孫にどうか受け継いでください。あなた方職人はコルディーに必要な方々なのですから」


 親方の手を取り、頭を下げた。


 急いでくれるのなら頭の一つや二つ、地面に埋め込ませても構わないわ。


「頭をお上げください。チェレミー様のような方がいてくれるならわしらはがんばれます」


「ありがとう」


 やる気全開の職人たち。怪我はしないでね~。


「コルディーの未来は明るいわね」


 百年後はどうかはわからないけど。わたしが生きている間は明るい日々にしましょうかね。


「チェレミー嬢」


 と、ラインフォード様が駆けて来た。


「ミランダルク騎士団が応援に来てくれるようだ」


 聞いたことある。ルティンラル騎士団と並ぶ王都守護が任務の騎士団。あちらは確か、伯爵家の方とか耳にしたことがあるわ。


「よく、動かせましたね」


 ルティンラル騎士団もよく動いているな~って思うけど、王都守護騎士団が王都を離れるって凄いことよ。誰が許可を出してんのよ?


「妃候補者が一同に揃うのだ、一騎士団だけでは足りないと言ってやったよ」


 だから誰に? 怖くて尋ねられないじゃない!


「これでなにもなければわたしの首で許してもらいましょう」


 誰かが責任を取らないとダメな事案じゃない。わたしの首で事足りるかはわからないけど。


「そのときはわたしも首を差し出そう。チェレミー嬢だけに責任を負わすなど、逆に騎士の名折れだ」


「わたしの命より騎士団が生き残るほうが優先ですよ」


「では、我らがすべての命を守ろうではないか。それこそ騎士の誉れだ」


 ハァー。少し焚きつけすぎちゃったかしら? なんか宗教の域に入っちゃっているわ。本当に襲撃してくれないと、ガス抜きできないわね。


「そうですわね。すべての命を守ればよろいことですわ」


 最初からやることは変わってはいない。この世のおっぱいを守るためにわたしはいるのだからね。

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