1049 友情 下
「チェレミー様は、その問題の糸口をお見つけで?」
一番、政治や国営に興味がありそうなのがサーシャル様だ。グイっと身を乗り出した。
「そうですね。コルディーを四十くらいに分類して、国王陛下が任命した総督を置く。総督は王家に繋がる者を置くことで、各領地の不満を抑えます」
王家はたくさんいるのだから配分したらいい。コルディーのために働いてもらうわ。
「いろいろ問題はありそうですね」
「完璧な体制などありません。今のコルディーもいろいろ問題を抱えていますからね。最高よりよりよいものを。時代に合わせて変えていくしかないのです。王政は王さえしっかりしていただけるのならよりよい体制を敷けるでしょう」
わたしは民主主義が正義だとは思わない。王政が悪だとも思わない。わたしはこうして貴族として生まれたから王政を支持しているまでよ。
「故に、国王となる方や王妃となる方にはしっかりとした教育と強い精神を持っていただかねばならない。王国のために、民のために、その身を捧げてもらわねばならない。わたしたち貴族は国王陛下、お妃様を支えるために存在する。そして、この体制を守るためにいるのです」
理想論だ。そんなことわかっている。けど、その理想が崩れたとき、コルディーは終る。歴史の闇に消えて行くのだ。
「だからチェレミー様は、わたしたちを導いているのですね」
「そんな不遜なことはしておりませんよ。わたしができることは、皆様方の心を守ること。健やかで、優しく、そして、強くいられるために。わたしたちは貴族。利を求めなければならない。でも、対等な者がいてくれるのは宝です。金銀財宝より豊かなもの」
おっぱいに勝る宝なし。神が人に与えし叡知である。あ、エッチであるとか読まないように。
「今のわたしたちはなにも着飾らない。飾りもしない。お風呂に入るときだけはただのわたしになれる。ただの友人となれる。だからわたしはお風呂が好きなんです」
ハイ、おっぱいが見れるからですけど、なにか問題でも?
「……友人、ですか……」
「ふふ。いいものですね、友人って」
「言葉として知っていてもこうして実感を持つと心強いものなのですね」
ここにいる皆様方は家の道具でしかない。個々人の思いなど無視される。それが貴族。でも、人間でもある。そう割り切れるものではない。心があるのだからね。
「この世に一人ではないと思えるのは頼もしいものです。幸福なことです。守りたいと思うものです。だからこそ、心は大切なのです」
おっぱいに心があってこそ志向なり! 嗜好なり! 至高なり!




