1031 覇を唱えたい 下
朝起きたら地獄ではなく、おっぱいな天国でした。
天使も爆乳なら行ってみたいけど、中性だったら行きたくないわ。なにが悲しくて中性なんだか。男がいておっぱいがある世界だからいいんじゃない。そこはわたしにとっての理想郷。パラダイスだ。まだ地獄のほうが希望があるわ。
悩んだ末にロンリア様の胸に埋もれたので、朝はサーリス様のおっぱいに埋もれましょう。
「……熱い……」
おっぱいって、思いの外熱があるものなのね。このまま熱で死ぬのも一興ではあるけど、天国に連れて行かれたら神を呪わずにはいられない。死ぬなら地獄に、虎柄ビキニをしたおっぱい鬼がいるところに落としてください。必ずや地獄改変に注力しますので!
──だからくんなや!
もぉう。幻聴さんはいけずなんだからっ。わたしは純粋に、誠実に、おっぱいを愛しているだけ。心に宿した永久機関炉をもって地獄におっぱいを満たしたいだけよ。
さあ、ともに──。
「──起きなさいよ!」
ドスンとなにか衝撃を受けて天国に行きそうになった。
──あ、来ないでください。
なんか誰かに蹴られたような気がしたけど、目覚めは快適なものだった。あ、あれ? なんだっけ?
「いつまで寝てるのよ!」
戸惑っていたら目の前にロリっ娘がいた。なぜに?
「ど、どうしました?」
「どうしました? じゃないわよ! わたし、あなたのところに嫁ぐことになったのだけど!」
なんだか頭を弄られたような感じで頭がよく働かない。おっぱいに脳が溶かされたのかしら? それはなんてステキなジャ○ネットなのかしら? あれ? ジャパネスクだったかしら?
「聞いているの?」
ちょっと黙りましょうねと、ロリっ娘の頭に触れて眠らせた。
「……チェレミー様、どうかなさいましたか?」
「あ、いえ、お騒がせして申し訳ありません。まだ寝ぼけているようです」
本当に頭が回らない。昨日の梅酒が悪かったのかしら? わたし、そんなにお酒に弱かった? まさか、酒カスに盛られた? なんか変な夢を見ていたような気がするし……。
「すみません。頭を冷やして来ます」
天幕から出て湖に向かい、そのまま入った。
「チェレミー様!」
そのまま進んでいたら騎士様に止められてしまった。あれ?
「危険です。お下がりください」
騎士様にお姫様抱っこされて湖から出された。
そのままバンルクス公爵家の侍女に渡され、しっかりと拭かれて着替えさせてもらった。
「お嬢様。どうなさったのですか? 寝ぼけるなんてらしくありませんよ」
ラグラナに渡され、温かい牛乳を渡された。
「……精神攻撃されたかもしれないわ……」
頭が回り出し、なにが起きているかを考え、精神攻撃を受けているかもと答えが浮かび上がった。




