1027 パジャマパーティー 上
「まあ、そう言った話は止めて、今はこの休暇を楽しみましょう」
小難しい話より笑顔とおっぱいが大事。この日のおっぱいを記憶に止めておくのが正しい脳の使い方だわ。
いつまでも湯船に浸かってもいられないので適度なところで上がり、皆でコーヒー牛乳を飲み干した。その突き出たおっぱいもまたよいでござる。
夕食はジーヌ家の女性陣が作ってくれたものをいただいた。
「よろしいのでしょうか、ジーヌ家の方々にこのようなことをさせて」
「我が家ではこんな動きできませんわ」
「ジーヌ公爵家がお妃様のお付きとなっているのがよくわかります」
家により見えているものが違うようだ。
まあ、致し方なし。それぞれ家の立場があり、立ち位置がある。見えるものも違うんでしょうよ。
「ジーヌ公爵領は豊かな地です。そこで育つ作物、家畜はとても美味しく育っています。内陸部に領地を持つ家としては羨ましい限りです。とにもかくにも川が細く、水量が多くありません。雨が降らなければ作物は育たなくなります。民を飢えさせないようにするには頭を使わなくてはいけません。天を味方にしたいものです」
天候魔法とか欲しいけど、あったとしても使用した影響がどう周辺に及ぶかを考えたら怖くて使えないわ。
「民を餓えさせないていどの作物を作る。簡単なようで難しい。作りすぎたら値が崩れ、足りなければ値が上がる。しっかりとした倉庫でなければ一年と貯蔵できない。作物は国の根幹。余剰なく不足なく。これが本当に難しいのです」
コルディーの主食は麦。謂わば、国の血である。血は多くても少なくてもいけない。輸血が必要なときのための血液バンクを用意しなくてはならない。
って、また難しいことを考えてしまう。そういう教えはわたしの役目じゃないのにね。
話題を変えて明日は船に乗ることを提案してみた。
職人により船は十艘くらいあった。問題なく皆で乗れるわ。
食事が終れば天幕に移動して夜着に着替える。あ、パジャマパーティーだわ、これ。
「少し、お酒を飲んでみましょうか」
皆様方はアルコール度数の弱いワインは飲んでいるそうだし、まだ夜も深くない。少しならいいでしょうよ。
「米から作った炭酸酒です」
梅酒と迷ったけど、少しなら清酒のスパークリングを飲むとしましょうか。珍しいお酒を広めるのもいいでしょうからね。
グラスを出したら半分くらい注いで皆様方に配った。
「この再会とわたしたちの友情に」
グラスを掲げると、皆様方も続いてくれた。
「乾杯!」
グラスに口をつけ、清酒のスパークリングを飲んだ。




