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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第18章

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1025 じゃなくて 上

 おっぱいかビキニか。それが問題だ。


 なにが? とは訊かないで欲しい。おっぱいもいいがビキニもいい。わたしにはどちらがいいと明言できないのよ……。


 泳ぎを知らないので膝までしか湖に入らなかったけど、おっぱいは揺れていた。ビキニがはち切れんばかりだった。


 文脈が~とかはご遠慮くださいませ。わたしはおっぱいしか見えてないのだからね! あ、そうだ! お風呂を用意するのを忘れていたわ! 九人用のお風呂を作らなくちゃならないじゃないのよ!


 今のわたしにならできる。おっぱいゲージは今にも弾けそうな勢いだもの。わたしよ、魔力コスモを燃やすのよ!


 アイテムボックスワールドの錬金の壺を使い、湖が一望できるお風呂を作り出した。


 フー。フー。フー。だ、大丈夫。わたしの魔力コスモはまだ萌える──じゃなくて燃えるわ!


「皆様方。体が冷えましたし、温まりましょうか」


 今にも倒れそうだけど、顔には出さない。笑みを浮かべたまま、皆様方をお風呂へと誘った。ウヒ。ウヒヒ。


 もうお風呂には慣れたようで、誰もがビキニを外し、パレオやパンツを脱いだ。


「日に焼けた方はいらっしゃいますか?」


 なんて心配を見せながらおっぱいの干渉──じゃなくて、鑑賞を怠らない。その一瞬の輝きをわたしは逃さない。脳内が焼き切れようとも記録メモリするのよ! 


「わたしは大丈夫ですわ」


「わたしもです。全然焼けていませんわ」


 ほんと、白とピンクのコントラストが眩しいわ。TS万歳! 


「よかったですわ。わたしは、少し焼けたみたいですね」


 おっぱいとビキニに全意識を持って行かれて自分に付与を施すのを忘れていたわ。


「痛くないのですか?」


「このくらい平気ですわ。すぐに治りますから」


「あ、いえ、その、火傷に障らないのでしょうか?」


 あ、火傷のシールをつけたままだったわね。変な日焼けになってないかしら? 


「問題ありませんわ。痕は酷いですけど、日焼けていどでは痛くありませんから」


 シールだしね。つけていることすら忘れてしまうわ。


「見苦しいものを見せてしまって申し訳ありません。もうわたしの一部なので気にもならなくなっていましたわ」


 戒めなんだからわすれちゃダメでしょう! って突っ込みもなし。なんとも言えない顔になっているわ。


 ハァー。仕方がないわね。ここでネタばらししておきましょうか。もう無理に隠す必要もないんだしね。


「内緒ですよ」


 悪戯っ子のように笑い、火傷のシールをペロッと剥がしてみせた。


「なっ!?」


「え?!」


「はっ!?」


 なんて驚きの声を上げる皆様方。大人びててもまだ可愛いお年頃ね。


「火傷はとっくに治しておりますわ。婚約の話をなくすために火傷を擬装していたまで。なので、お気になさらず」


 火傷シールを戻した。ウフフのフ。

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