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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第18章

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1022 解放と開放 下

 なんだろう? サングラスをかけたらファンタジーからセレブ感に変わってしまった。


 コルディーは西洋人をグレードアップさせたような容姿をしているからか、現代風な格好をさせると一気にセレブ感が出てしまった。


 ……この世界、ハーレなクイーンだったのかしら……?


 ロリをよしとする風潮がまるでない。大人な感じだしね。ゴズメ王国は貧乳好きが考えた世界だわ。わたしが断言する。


「皆様方、とってもお似合いですよ」


 セレブおっぱい。まさかそんなシチュエーションがあるなんて。わたしの新たな癖が解放された気分だわ。


「いいですわね」


「ええ。眩しくないのがとてもいいわ」


 令嬢とは言え、ずっと家の中にいるわけではない。外に出ることもある。


 眩しいときはベールをするけど、あれって陽を遮る効果はあまりないのよね。布を厚くすれば前が見えなくなるし、薄くすれば意味がない。サングラスの存在はありがたいでしょうよ。


 ……ただ、サングラスをよしとする社会になるかはわからないけどね。いやまあ、わたしの目的は男性に流行らせることだけど。ふふ……。


「正式な場ではかけられないでしょうけど、こうして休暇や私的なことに使えばよろしいでしょう。上位の者が使用していれば下もそれに習うでしょうしね」


「わたしは使いたいですわ。これならどんな眩しい日でも外を歩けますから」


 本当に苦労していたのね、マレカ様は。式典用のベールを用意してあげましょう。わたしもお妃様の前にベールをして現れたしね。


「少し、波際を歩いてみましょうか。足に水が当たる経験もよいでしょう」


 まずはわたしが歩いてみせた。


 度胸があるハルハリーナ様が動き、くるぶしまで湖に入ってしまった。あれは、川に入ったことあるわね。


「意外と冷たいのですね」


「この暑さならちょうどよい冷たさですよ。ハルハリーナ様は川で泳いだりしてましたか?」


「え、ええ。よくわかりましたね」


「水に抵抗がないからですわ」


「はい。母方の実家で泳いでました」


「泳げる川があるのですか。羨ましいですわ。カルディムは深い川がないので泳ぐことができませんでしたから」


 泳げる川があればカルディムで水着を流行らせたかった。残念で仕方がなかったわ。


「チェレミー様は泳げるのですか?」


「はい。泳げますよ。お風呂で覚えました」


 前世からうん十年も泳いでいなかった。水着を流行らせるために泳ぎを練習したものよ。


「……わたしが言うのも変ですけど、チェレミー様は変わっていらっしゃいますね……」


「泳ぎは体を引き締めてくれますからね。女性こそ覚えるべきですわ」


 って言ったらなぜか微妙な笑顔をされてしまった。なぜに?

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