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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第18章

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1021 解放と開放 上

 シナプスが輝きすぎて脳の血管まで焼き切れそうだわ。


 このまま天に召されても後悔はないけど、さすがにジーヌ家に迷惑はかけられない。血の涙を流しながら自重しましょうか。ふー。ふー。ふー。


「皆様。砂浜は歩き難いのでご注意ください」


 大丈夫。わたしは冷静よ。凪のように穏やかだわ。


 この世界にもサンダルはあるかもだけど、高位貴族が履くようなものではない。砂浜を歩くのも初めてでしょうからゆっくりと歩いてもらった。


 騎士様方が等間隔で立ってくれ、見ていないようで見ているのがわかる。わたしにはわかる。同じ男だったから。


 うーん。役得がないのも可哀想よね。見て見ぬ振りも大変でしょうからね。


「皆様方。少し魔力をいただいてもよろしいでしょうか?」


 まずは妃候補者から攻めましょう。


「え、あ、はい。構いません、よね?」


「はい、構いません」


 戸惑いながらも皆様方から魔力をいただき、シャレオツなサングラスを作り出した。


「皆様方。陽の光が強いので、これを目にかけてください」


 こうですよと、サングラスをつけてみせた。


「これはよいものですね! わたし、あまり陽の光が得意ではないのです」


 侯爵令嬢のマレカ様が大変喜んでいた。目が悪いのかしら?


「もし、視力が弱いのでしたら視力強化の付与か、サングラスに視界調整の付与を施しますよ。もしかして、眼鏡をかけているので?」


「はい。普段は眼鏡をかけています……」


 眼鏡ご令嬢とかいたんだ。


 わたしは眼鏡フェチではないけど、眼鏡におっぱいは好きである。ヤダ。想像したら鼻血が出そうだわ。


「眼鏡、いいですよね。昔、憧れていました。なんだか賢く見えるので」


 丈夫に産んでもらえたので、わたしの視力はいい。動体視力もいい。夜目もよかったりする。むしろ、おっぱいを見逃さないために鍛えたまである。基礎があってこそ付与魔法が働いてくれるからね!


「……社交界ではあまりよいものではありません……」


「そうなのですか? 眼鏡をかけた女性を好きな男性は結構いるものですよ」


 わかる。わたしにはわかる。眼鏡フェチはいると。


「そうなのですか?」


「そうですよ。今度、眼鏡をかけて騎士様方の前に出てみましょうか。必ずマレカ様を見る方はいますから」


 野郎どもで固まっている男なんてエロを求めているもの。わたしが新たな扉を開けてあげましょう。癖解放。フェチ開放。新たな世界にいらっしゃいませ~、だ。


「まあ、それはあとにして、サングラスの具合は如何でしょうか? 違和感があるのなら遠慮なく申してくださいな」

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>「これはよいものですね! わたし、あまり陽の光が得意ではないのです」 >侯爵令嬢のマレカ様が大変喜んでいた。目が悪いのかしら?  目が悪いとかの前に、黒や茶色ではない西洋人の瞳の色は、太陽の光に弱…
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