1020 ビキニ&パレオ 下
率先して服を脱ぎ、わたし用のビキニを着た。
姿見の前に立ち、どんなものかを確かめる。なんだろう? 天幕内が冷たい空気で満ちているわ。曇ったのかしら?
「スカスカね。タオルでも詰めておこうかしら?」
体を動かすとビキニまで動いちゃうわ。引っかかりがないとダメなのね。
「ラグラナ! ラグラナ、来てちょうだい!」
ナルシア様が突然ラグラナを呼んだ。どうしました?
すぐにラグラナが天幕に入って来て、ワンピース水着を差し出した。
「お嬢様はこれにしてください。ビキニはいけません」
強い口調と目の険しさに仕方がなくワンピース水着を着ることにした。皆様方の示しにならないわ……。
「お嬢様はビキニなど着てはいけません。絶対に」
「わかったわよ」
まあ、二人が許さないのなら皆様方も許してくれるでしょうよ。
「申し訳ありません。一人だけ違う水着になってしまって」
「い、いいのですよ」
「お気になさらず。その水着も可愛いですよ」
「とってもお似合いですわ」
「さあ、皆様方。わたしたちも着ましょうか」
そそくさ~と皆様方が散り、それぞれの侍女の手を借りてビキニに着替えた。
「お嬢様。この派手な布はどうするのですか?」
着替えを見ていたいけど、お楽しみはあとにしておきましょう。
「腰に巻くのよ。生足を見せなくないときに使うものだけど、腰を主張させたりにも使えるわ。寸胴なわたしにはいまいち必要ないけどね」
ボン・キュッ・ボンでないとパレオは映えない。麦わら帽子で映えを強調しましょうかね。
アイテムボックスワールドから麦わら帽子を出して幕にかけた。十五種類もあればいいでしょう。
「わたしは外で待ってますね」
ビキニは着れなかったけど、外に出て騎士様方の注目を浴びましょうかね。
天幕を出たらなぜか視線を感じない。目を合わせるなとか命令が出ているのかしら?
「お待たせしました」
これが初めてとは思えないくらいビキニとパレオを着こなす妃候補者たち。スタイルがいいとなにを着ても似合うわよね。
「とてもお似合いですよ」
ビキニから溢れんばかりのおっぱい。わたしのシナプスよ、輝け! このおっぱいを記憶するのだ!
「なんだか恥ずかしいですわ」
「恥じらうから恥ずかしいのですよ。堂々としていればよいのです」
おっぱいを隠してはいけません。威風堂々と胸を張らねばおっぱいに失礼だわ。
「麦わら帽子にも陽の光を防ぐ付与は施してありますので安心してください」
全員がビキニに着替え、パレオを腰に巻いて出て来た。
ああ、脳内だけじゃなく外部記録も欲しくなる。今こそカメラを作るべきかしら?




