1016 湖へリターン 下
なんか微妙な空気になったけど、濃霧の中へ歩き出した。
ウォーキングコースは敷地内なので、迷うことも、アクシデントが起こるわけもなく無事に終わった。
そのまま八家風呂(勝手に命名)ハルハリーナ様と向かい、おっぱいに干渉──ではなく、おっぱいを鑑賞させていただいた。
これから湖に行くので血の涙を流しながら自重。自重に次ぐ自重でお風呂から出た。
「……疲れたわ……」
自重ってエネルギーを使うものなのね。ハァー。
部屋に戻り、少し休んだら食堂に向かう。昨日の昼から食べてないからお腹空いちゃったわ。先に食べさせてもらいましょう。湖に行ってからもエネルギーは使いそうだからね。
誰もいないと思ったら、ナルール様とレイラン様がいた。
そう言えば、この上位伯爵令嬢コンビ、よく二人でいたわね。同じ地位だからと思っていたけど、元々仲がよかったのかもしれないわね。わたしとメイベルみたいに。
「おはようございます。早いのですね」
「あなたほどじゃないわ」
「ウォーキングなのですか?」
「はい。続けてこそ力となりますから。わたしは先に朝食をいただきますね」
給仕にお願いして料理を出してもらった。
「チェレミー様は本当に少食なのですね」
これでも牛丼並盛くらいは食べている。いつもなら小盛だけど。
「胃が小さいもので、あまり食べれないのですよ」
育つためにたくさん食べるべきなんでしょうけど、胃が受けつけてくれないのよね。
「ま、まあ、チェレミー様は小柄ですから」
「もっと育ちたいものです」
妃候補者たちと同じ年代なのに、大人と子供ほどの見た目の差がある。同じくらいの背丈になっておっぱいを見下ろしたいものだわ。いや、下からのアングルもいいけどさ。
「チェレミー様はそのままで充分可愛いですよ」
「ええ。そうですわ」
なんか可哀想な子を見る目だ。
まあ、よく育ったものから見たら可哀想にしか思えないわよね。とても同年代に見えないのだから……。
「では、時間になったら玄関にお集まりください」
自分の見た目より他人のおっぱい。おっぱいおっぱいおっぱいぱぁ~い。
部屋に戻り、ラグラナに体を揉んでもらう。疲れは一ミクロンも残さないわ。
「胸も揉みましょうか?」
「お、お嬢様。血行をよくしますよ」
なんかフンスーなアマリア。あなたもおっぱいに興味が?
「昨日、コンポルク家の侍女の方から揉み施術というものを教えていただきました」
「揉み施術?」
「はい。体を揉んで健康にする技術のようです。魔力を使わない術なので教えていただきました」
そんなあんまみたいなのがあったとは。やだ、わたしも覚えたいわ。
「そう。ならお願いするわ」
まずは身をもって学ぶとしましょうか。




