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令嬢ではあるけれど、悪役でもなくヒロインでもない、モブなTSお嬢様のスローライフストーリー(建前)  作者: タカハシあん
第18章

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1008 忠誠心 下

「……はぁ~。少し休ませてもらうわ……」


 頭をクラクラさせながら部屋を出て行ってしまった。ごゆっくりお休みくださいませ~。


 さて。お妃候補者たちのところに戻りましょうかね。


「皆様方は?」


 部屋の外にいた侍女に尋ねる。監視として侍女をつけられたっぽいわ。


「こちらでございます」


 侍女に案内された先は、屋敷から渡り廊下で繋がれた離れだった。こんなところあったのね。木々でわからなかったわ。


「改めてごきげんよう、皆様方。またお会いできて嬉しいですわ」


 そのおっぱいと再会できて感無量。この歓喜のまま殺して欲しいくらいよ。


「わたしたちも嬉しいわ」


「ええ。わたしも。もう会えないと思っていたから」


 あらやだ。皆様方も嬉しく思ってくれてたのね。やる気メーターが破裂しちゃうじゃないのよ。


「わたしもあなたと会えて嬉しいけど、どうしてわたしたちをジーヌ公爵家へ呼んだのかしら?」


 サーシャル様が疑問を口にした。公爵家なだけに政治的にとらえちゃうのかしら? ただ、おっぱいに会いたかっただけなのに。


「王都では学べないことがあるからですよ」


 って、もっともらしいことを言っておく。感動的な言い訳なんてすぐに出ないわよ。欲望全開で呼んだんだから。


「他領の空気を知る。とても大切なことです。ただちょっと、いろいろ問題が出ておりますけどね。まあ、そんな空気を感じるのもよろしいでしょう。どの家にも問題はあるもの。高位なら高位なだけの問題がありますから。王妃ともなればさらに問題が集まってくるでしょう。解決能力がなければ無能と判断される。今から学ぶのもよろしいでしょう」


 まだはっきりとした答えはもらってないけど、ほぼナジェスとの婚約に進むでしょう。なら、知られたところで問題はないわ。


「よろしいの? ジーヌ家のことなのでしょう?」


「わたしが解決させるので問題ありません。皆様方もこの場合、どう解決するかを考えるのもよいでしょう」


 お妃候補者の題材とさせていただきましょう。これは、皆様方にも関係あることだからね。


 お茶とお菓子を出してもらい、今回のことを話して聞かせた。


 皆様方、頭は悪くないし、高位貴族としての教育を受けた方。ロリっ娘の存在がどれほど脅威で難しいかわかったようだ。重い沈黙に包まれた。


「……チェレミー様は、それを解決したのですか……?」


「公爵様が判断したことにわたしは従うだけですわ」


 これは公爵様が主導して解決するってていをとらなければならない。カルディム家はそれを承諾する。貴族とは体裁を大事にする生き物なのよ。

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