1008 忠誠心 下
「……はぁ~。少し休ませてもらうわ……」
頭をクラクラさせながら部屋を出て行ってしまった。ごゆっくりお休みくださいませ~。
さて。お妃候補者たちのところに戻りましょうかね。
「皆様方は?」
部屋の外にいた侍女に尋ねる。監視として侍女をつけられたっぽいわ。
「こちらでございます」
侍女に案内された先は、屋敷から渡り廊下で繋がれた離れだった。こんなところあったのね。木々でわからなかったわ。
「改めてごきげんよう、皆様方。またお会いできて嬉しいですわ」
そのおっぱいと再会できて感無量。この歓喜のまま殺して欲しいくらいよ。
「わたしたちも嬉しいわ」
「ええ。わたしも。もう会えないと思っていたから」
あらやだ。皆様方も嬉しく思ってくれてたのね。やる気メーターが破裂しちゃうじゃないのよ。
「わたしもあなたと会えて嬉しいけど、どうしてわたしたちをジーヌ公爵家へ呼んだのかしら?」
サーシャル様が疑問を口にした。公爵家なだけに政治的にとらえちゃうのかしら? ただ、おっぱいに会いたかっただけなのに。
「王都では学べないことがあるからですよ」
って、もっともらしいことを言っておく。感動的な言い訳なんてすぐに出ないわよ。欲望全開で呼んだんだから。
「他領の空気を知る。とても大切なことです。ただちょっと、いろいろ問題が出ておりますけどね。まあ、そんな空気を感じるのもよろしいでしょう。どの家にも問題はあるもの。高位なら高位なだけの問題がありますから。王妃ともなればさらに問題が集まってくるでしょう。解決能力がなければ無能と判断される。今から学ぶのもよろしいでしょう」
まだはっきりとした答えはもらってないけど、ほぼナジェスとの婚約に進むでしょう。なら、知られたところで問題はないわ。
「よろしいの? ジーヌ家のことなのでしょう?」
「わたしが解決させるので問題ありません。皆様方もこの場合、どう解決するかを考えるのもよいでしょう」
お妃候補者の題材とさせていただきましょう。これは、皆様方にも関係あることだからね。
お茶とお菓子を出してもらい、今回のことを話して聞かせた。
皆様方、頭は悪くないし、高位貴族としての教育を受けた方。ロリっ娘の存在がどれほど脅威で難しいかわかったようだ。重い沈黙に包まれた。
「……チェレミー様は、それを解決したのですか……?」
「公爵様が判断したことにわたしは従うだけですわ」
これは公爵様が主導して解決するって体をとらなければならない。カルディム家はそれを承諾する。貴族とは体裁を大事にする生き物なのよ。




