転生と赤ちゃんと神様の仕事
「はぁ、やっと終わりました」
白い服を着た女性がなにもない白い空間に立っている。
その手には分厚い本を持ち、疲れた顔をしている。
そして、彼女の目の前にはスマホが浮かんでいる。そのスマホには少年が写っている。
「お疲れ様」
「『お疲れ様』じゃありません!何人私の世界に転生させるつもりなんですか!?」
「いやぁー、本当はあそこにいた勇者に選ばれた子だけを転生させようとしたんだけど、ミスってそのクラスにいた全員殺して転生させちゃった(・◡ु‹ ) 」
「『転生させちゃった』じゃないんですよ!!クラスにいた生徒31人が全員私の世界に転生したせいで私の
管理する第4世界に大きな次元の穴ができちゃったじゃないですか!」
「ごめん、ごめん、その穴塞ぐの手伝うからゆるして」
「わかりました。今後はこういうことがないようにしてください」
「はーい」
「ていうか、なんで今回転生した人たち全員オタクなんですか!?31人も転生しただけでも大変なのにオタクだったせいで無駄な仕事が増えたじゃないですか!」
「それについては僕関係なくない?」
「おぎゃー、おぎゃー、おぎゃー」
ん、なんだ、赤ちゃんが泣いている声が聞こえる。いや、なんで赤ちゃんが泣いている声が聞こえるんだ?
確か俺は、英語の授業で居眠りしていたはずなんだけど、ここどこだ?
てか、誰だ目の前の二人、一人はイケオジの男性、モデルにいそうな顔をしている。もう一人は清楚な女性、
こちらもモデルにいそうな顔だ。
「見てあなた、この子私たちのことじっと見てるわよ」
「あぁ、なんて愛らしいんだろな」
うん、今わかったこと簡単に言おう。
異世界転生してるわ
このシリーズでは様々なオタクを出す予定です。
その中には作者の偏見が含まれることがあるのでご了承ください。