大学は広く、自分の世界は狭い①
多くの人は大学と言われ、どんなものを想像するだろうか。
寒いなか受けるセンター試験。
時間と金の空費にしかならない新歓。
誰も見たことがない薔薇色のキャンパスライフ。
だが、もっと重要な事実を見逃している。それは……
大学のデカさだ!
大学のキャンパスというのはどの大学に行っても無駄にデカい。そう、無駄に!デカいのだ。
特に自然豊かな場所に居を構えたうちの大学は、その傾向が顕著である。
学び舎が大きいことはなにも悪いことばかりではない。
図書館の蔵書は豊富だし(なぜかラノベはないが)、食堂やコンビニなんかもある。
そのため、多くの物事が大学内で完結する。
しかし、実際に学生として通っていると不満を感じることも多い。
それぞれの施設離れすぎとか、人多すぎとか、人混みウザすぎとか。まぁ、いろいろある。
挙げ句、キャンパス内を行き来するためだけに循環バスなんてものもある。
入学してきた四月の頃には「こんなものがあっていろいろと(経済面)大丈夫だろうか」と心配したものだ。
しかし、6月にもなれば、「こんなん無ければSDGsも進むだろ」と訳知り顔で言わなくもない。
なお、料金は無料で利用する学生も多い。そんな自分もバスに揺られ、体育館へとドナドナされていた。