~不公平なデスゲーム~
俺の名はこうへい、絶賛癌で死亡中だと思っていたが
目が覚めるとそこには奇妙なピエロを連想させる服装の小太りの男がいた
なんだか気分が悪い
俺は数分前まで病院のベッドにいたはずだ
周りを見渡すと他にも老けた老人や首に縄の跡がついている者や
酷いやつは手足がなくなってたりする
「なんだここは?」
思わず声に出してしまった
するとピエロが話し始めた
「皆さんは不幸にも死んでしまいました」
ボイスチェンジャーでもつかっているような声でしゃべり始めるピエロに一人の男が言った
「おいなんなんだよここ‼」
絵にかいたような最初に死ぬモブだな
そう心の中で思った
そして男の話を無視してピエロは話をつづけた
「皆さんにはこれから生きるか死ぬかのゲームをしてもらいます」
「ちょっと質問いいかしら」
「はい?何でしょうか」
ロシア系の白人の少女がしゃべり始めた
「見た感じここにいる人は死んだ人たちよね?私もさっき死んだはずだし」
「はい、そうですね」
うすうす気づいていたがやはりそうか
「生きるか死ぬかのゲームって、もう死んでるのにどうやってもう一回死ぬの?」
少女はそう言った、するとピエロが
「それは今から話そうと思います」
「それより俺をここから出せ‼」
さっきの男がそう言ったすると
ボッ
という音が聞こえた
そして
ドチャ
という音が聞こえそこを見てみると
顔がなくなった文句を言ってた男の死体があった
いやまぁもともと死んでたけどな
「はいということでうるさい方には死んでいただきました」
思ってた通りのことが起きた
「さぁ邪魔が消えたところで話の詳細を話そうと思います」
そう言いピエロは話し始めた
「皆さんは先ほどお嬢さんが言った通り死んでしまいました、そしてこの世界にいる人間は天国か地獄か決めれない曖昧な人たちです」
「皆さんも一度は聞いたことがありますよね?嘘をついたら地獄に墜ちると、それは半分本当で半分迷信です、だってこの世で嘘をついたことがないひとなんていないのにそれでも天国に行く人間がいる」
「これって不公平じゃないですか?、私はそう思い嘘をついたことはあるが大した事件を起こしていない人間をここに集めたのです」
こいつの行ってることはだいたい分かっただけど、それでゲーム?頭がおかしいのか?
「それでは先ほど言っていたゲームをというのはどういうことなのか説明したいと思います」
あぁ やっとか
「まずゲームに勝ち残れるのは5人で、それを勝ち残れた人は天国に行くかもう一度人生をやり直すか選べます」
「そして負けた人は地獄に墜ちる一択です」
「そしてゲームの内容はまぁ口で説明するより早いと思います」
パチン とピエロが指パッチンをした、すると
床の色が変わり壁がなくなった
「皆さんにはこれから歩くと床が落ちる仕組みのゲームをしてもらいます、けっこう現実世界のゲームにもあったりしますよね?」
「これには三段床があるのでつまり二回死ねるということですね」
「老人の方や体の一部がない人は不公平ですがそれが現実です、それでは不公平なゲームを始めましょう!!」
パン とピエロが手を叩いたら床の色が変わりはじめた
そして 赤 茶色 緑 黄色 青 紫ときて最後に黒色になったらボスッと音がし床が落ちた
咄嗟に横の床に移動してセーフだった、と思ったら
何故か俺は下の階に落ちてしまったそして上を見上げると ニヤリとこちらを見ている男がいた
よくよく考えたらこれは生き残りを賭けたデスゲームなんだ本気でやらないと死んでしまう
次は巨体の男がタックルしていたが俺は生前少しだけ空手をかじっていたから、腹パンしたらしたにおちていった
なんかごめん