第12回 あなたの敵
はいどーも!
エッセイストの家紋ちゃんでごわす。
本日のテーマはこちら。
「あなたの敵」
小説家になろうで書いていると、必死で執筆しているあなたを苦しめるものがいます。
あなたを悩ませ、苦しませ、時には退会させようと誘導させます。
それは、あなたの最大の敵。『あなた自身』なのです。
人は弱いものです。自分が望んだ結果と違うといろいろと考えてしまいます。
それは息抜きに書いた短編がなぜか大当たりしてしまったとか喜ばしいことでも悩ましいことです。
「なんで長編が上手く行かないのに短編が結果出してんだろ……」
みたいな。
またメインの創作物が結果を出さないとそうとう落ち込みますよね。
「ぜってぇ、このランキング1位の作品より、オレの作品の方がおもしれーハズなんだけど?」
「この人の作品、何が面白いのか分からないけど、なんで評価高いんだろ?」
とかね……。あるあるですね。
その状況は誰にでもあります。
誰しもが持ち合わせている感情です。
また、なろうってのはそういうところです。いい小説を書いたから正確に認められる! って場所じゃないんですよ。
「いいもの書いてたら……頑張ってたら認められるんだ!」
そう思いたい。夢をみたいのは分かりますが、無名で知名度もないあなたは、人から見れば、雨後の竹の子のように湧き出てきたその他大勢にしか過ぎないんですよ。人からすれば。
稀にいます。処女作がバズッたって人も。
しかし何十万人が一斉にあなたを注目した! なんて宝くじ当たるくらい難しいことなんです。
そういう場所だと分かって下さい。だから、早まって自分自身に「間違った道」を選ばせないで下さい。
退会は最後の手段で、辞める必要はないです。継続は力なりで書けば書くほど知名度が上がります。
これは良くも悪くもです。出来ればどんな作品も珠玉の一作で出した方が注目されるでしょう。
逆に、どうでもいいことばかりのブレブレなことを書くと、人はどんどん離れるので書いたら投稿するというのも考えもの。信頼を失います。
もしあなたが、本気で作家を目指すならば、小説家になろうではなく、出版社の公募などで勝負したほうがいいです。
「ここで書いてりゃ、出版社の目に留まるでしょう」
というのは確率が大分低い。そしてここで書くならば、作家さん、読者さんに存分に気を遣って読んで貰わないと知名度なんて上がらない。
「さあ書いた。読みなさい」
というスタンスには誰も気付かないし、読者の大半は、探してまで読まない。
それに負けて
「ああ、こんなにいい作品書いてるのに誰も気付かないなんて世間てのは馬鹿だ。救いようがない!」
なんてネガティブな思考になっちゃう。
「あー。やめようかなー」
みたいなネガティブ活動報告。最初止める人はいるかもしれない。だけどそれは徐々に減っていきます。
結果、あなたはさらに追いつめられることでしょう。
初心者で強い志を持っているあなたにオススメしたい。ここでは、ゆるく楽しみながらのびのびと書いて下さい。
前にも言いましたが、固いものほどよく折れます。「気に入らぬ風もあろうに柳かな」。これは江戸後期の仙厓和尚の言葉だそうですけど、柳というものは風に吹かれてそちらを向きます。中にはムカつく風もありますが不平も言わずにそちらになびきます。逆らおうとする木や枝はポキンと折れてしまう。
なかなか難しくはありますが、腹が立っても風と思って受け流して下さい。
【宣言は生き方を縮める】
小説家になろうには「活動報告」があります。簡易型のブログでコメントのやりとりが出来ます。
「新作を投稿しました」
「ランキングに入りました」
「レビューを頂きました」
なんていう報告をする場所ですよね。
またここを交流の場にする人も多いです。ワシなんかはこちらのほうですね。
ところで、この活動報告にネガティブなタイトルをつける方もいます。
「打ち切りにしたいと思います」
「読まれないので人のも読まないようにしようと思います」
「辞めようと思ってます」
まぁ、勝手にしなさいとも思いますけど、正直それでいいのかい? と思いますね。
それは、本当に、あなたが望んでいることなんですかね?
だったら活動報告に泣き言を書くことなく、その意志を行動すればいいと思います。
ですが、書くってことは止めて貰いたい。自分の判断が正しいのか意見が欲しいってこともあると思うんですよね。
そう思ったら、まず休んだ方がいい。一度自分を俯瞰で見て、一息つくといいかもしれない。
言ってしまった言葉はなかなか取り返しがつかない。手遅れになる前に、無用な宣言はしないほうがいいです。
【十の称賛は一の過ちで消える】
たとえあなたが、とてもいい作品を書いたり、確固たる信念の元に行動して人の規範となっていたり、人の世話をよく焼いたりしても──、間違った言動を一つすれば今までのことは帳消しとなります。
それは普通に生きていてもそういうこともあるでしょう。
ましてや、顔の見えないネットワーク上のことですと、回復はなかなか難しい。
根に持つという感情は誰しもが持ち合わせているもので、それがネックとなって元通りになるのは困難なこととなります。
常に自分自身を律して、気を付けながら活動しましょう。
今日のひと言。
ネガティブな感情は誰しもが持っている。それに克ってこそ道は拓ける。




