とけて、宮下。

私は、彼女に「初めて」恋をした。
一目惚れなんて、ありえないと思っていた。
ましてや、女の子が女の子に、なんて。

彼氏もいる。友人もいる。
普通だった、世界が変わる。

一時の、熱に犯された感情であることを願う。
けれど、私は。
永遠に続くと思えるぐらい、
彼女に惹かれてしまっている。

どうして私は彼女のことが、好きなのだろう。
そして、どうして私は女なのだろう。
魂だけになれば良いのに。
肉体なんて、とけてなくなれば良いのに。

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葛藤多めの、百合小説です。