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異世界?
「こんな世界、大っ嫌い。」
そうつぶやいたのは、中学2年の鏡夜 柚月。
「本っ当、この世界ろくなことがおきない。テストだってあんなに勉強したのに赤点取るし。はぁ....」
そう言いながら歩いていると、歩行者の人が「危ない!」って叫んだ。
「何が危ないんだr」
ろ。と言おうとした瞬間、私は車に轢かれた。
【...ニュースです。
先程、女子中学生が車に撥ねられ、死亡しました。】
「へ~人死んだんだ。名前はなんて言うんだろう。」
テレビ画面を見てみると、「鏡夜柚月(14)」と書いてあった。
「私!?じゃあ、この世界は...!?」
自分が居た場所が歪み、
「ここは死の世界だ。」
なんか死神みたいな格好をしている。
「アンタ誰」
「俺は死神だ」
「名前訊いてるの!」
「名前など無い。」
「....」
こんなことより大事なことを訊くのを忘れてた。
「あのさ、死の世界って言ったけど、これから私どうなんの?」
「...地獄へ行く。」
「地獄、ねぇ。」
「行きたくないか?」
「まぁね。」
「じゃあ、選択肢をあげよう。」
「選択肢~?」
「自分の想像した世界に行くか、地獄へ行くか。」