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プロローグ


勇者


勇者とは

魔王を倒す事が出来る者にだけ

与えられる特別な称号


勇者が現れなければ

我々 人間達にとって魔族は逆らう事が出来ない絶対的な存在であり


もし魔族と遭遇してしまったのならば


自ら 自害しろ


と 子供の頃にみな教えられている


それは魔力をもつ 人間も例外であり

魔族にとって 魔力持ちの人間はどんなご馳走よりも美味しく見える存在であり


魔力持ちは早死にしやすいと言われている


「師匠!逃げましょう!今すぐに!」


「駄目だ。ここで逃げたら村の住人はどうなる。」


「で、でも。」


迂闊だった

まさか 人間に化ける事の出来る魔族がいるなんて …

いくら魔力持ちの私であっても 今この場であの魔族を倒す事は到底不可能

本当なら直ぐにでも転移魔法を使って逃げ出したい所だが…


私が逃げればすぐ近くにある村の住人達は殺される


「セドル あんたは邪魔。」


「し…」

弟子である セドルの足元に詠唱幕が浮かび

一瞬にして彼は何処かへと消えてしまった


「「 転移魔法か 」」


「御明答だよ、魔族さん。」


魔族に襲われても尚

私の事を慕い 心配してくれる優しい弟子をのうのうと殺されてたまるか


「「 ふっ 人間の絆とは くだらんものだな」」


「その人間の絆とやらが 魔族を倒すきっかけになったりするもんだよ。」


「「 そうか ふっふふふ ふははははは 」」


「何がそんなに笑える程 可笑しいのさ。」


「「 貴様の死に様をあのわ小僧に見せたらどんな絶望的な顔をするかと思ったら笑えて来てな」」


「このクソ魔族。思考がイカれてるんだよ。メゾディアルス!」


メゾディアルス

自身が持つ魔力を最大限まで溜め込み

一気に解放する魔法


「「 グっ! お主中々やるではないか 」」


「そりゃどうも。」


お互い 譲る気のな攻防戦を繰り広げて続け

20分程経過しただろうか、お互い見合い続けている状況下がこのまま長引けば私の魔力が先に尽きて負けてしまうだろ


魔力切れ で倒せずに 死ぬのはごめんだ!


「エンディーク!」


エンディーク

魔族に効くとされる 神聖魔法

主に聖女の証を持つ者が使える魔法と言われているが 血の滲むような努力をし続け 10年という長い時間を掛けて何とか扱えるようになった魔法だ


「「グッガアア"ア"ア"ア" 」」

魔族の叫び声と共に素早い反撃魔法が繰り出される


しかし、瞬時に反応する事が出来ず 地面に叩きつけられてしまう


「う"っ… 」


地面に勢いよく叩きつけられたせいか出血が凄い


しかし神聖魔法が効いたのか相手の魔族もボロボロでお互いほぼ瀕死状態 どっちが勝ってもおかしくない状況だ


これはもう、最後の攻撃に賭けるしかないかもな


私は魔族の攻撃を受け流しながら

魔力を最大限に溜め込み


「エンディフィカル!」


エンディフィカル

魔族に効く 神聖魔法にして

究極魔力と言われ 神聖書には扱える者はほぼいないと書かれていたが

もう賭けだ、魔族を倒すにはこの魔法しかない


「「グッワ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア" 」」


相手の魔族も姿形が変わり異形と化した

禍々しいオーラを纏い 相手も最期の全力を尽くしているように思えた


「「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」」


魔族が放った最期の魔法が一目散に飛んでくる

あまりの魔術の強さに私は あ、無理だ。私の負けだ。とそう諦めかけたその時、1本の光柱が空から魔族に降り注ぎ


「「ギャ"ャ"ャ"ャ"ャ"ャ"ャ"ャ"ャ"ャ"ャ"ャ"」」


苦痛な叫び声をあげながら魔族はゆっくりと消滅していく

「か、勝った…のか…」

魔女である リエールも状況が掴めぬまま 魔力を使い切ってしまいパタリと倒れ意識を失ってしまう


しかし魔族は姑息で狡猾な生き物だ


「「わ、我がいち…まい…上手だったな…」」

「「こ、こんな人間…に…やられるとわ」」


魔族はリエールに永遠に眠り続けてしまうという呪いをかけ「「ふふふふ、ははははは」」と笑い声をあげながら消滅してしまった


魔王が現世に復活して 30年


言い伝えでは100年前に勇者が現れ

勇者 聖女 賢者 戦士 の証を持つ 勇敢なる者達が魔王を倒したとされている


つまり勇者がいなければ魔族との戦いは終わらない

実際 魔力持ちの人間が何人も魔王に戦いを挑んだが生きて帰って来た者は誰一人としていない


人々はみな魔族に怯え

勇者の誕生を今か今かと何年も待ち続けている


呪いを掛けられてしまったリエールも同様に

呪いを解くには魔族を生みだしている元凶である魔王を倒すしか他ならない


眠りについてしまったリエールの呪いを解こうとリエールの弟子達は総力を尽くしたが解ける事はなかった


結局 リエールが目を覚ますことができたのは


120年後という長さだった

ჱ̒˶ー̀֊ー́ )

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