表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/195

1.70 夜の帝王

「シラードさんの、ちょっといいとこ見てみたい!」

「ほらイッキ! イッキ!」

 コールに煽られて、ゴッゴッゴッと景気のいい音を立ててヒヒジジイがビールを一気飲みしました。プハーッと息をついたのはヒヒジジイこといつもの議員です。


「キャー、市長さん素敵ー」

「ワハハ、まだ市長ではないがな」

「もう、ご謙遜ー」

「みんな噂してますよー、次の市長はシラードさんしかいないってー」

「市長さんになってもご贔屓くださいねー」

「よっしゃよっしゃ!」

 議員はガハハと声高く笑いました。


 今日は酒場を一つ借り切って例の議員をはじめとした派閥の一党の接待です。ガンガン儲かってますからね。ジャブジャブ献金してます。お金をあるだけバラまいて近所の酒場から見知った綺麗どころを集めて、議員とその手下たち一人につき二、三人が水割りを作って飲ませて体をぴっとり密着させてます。杯盤狼藉バンザイワッショイです。


「ありがとうございましたー」「また来てくださいねー!」

 女の子たちが並んでお見送りです。

 議員一党にはお酒を飲ませてご飯を食べさせて女の子におだてさせておみやげに山吹色のおまんじゅうを持たせて帰しました。議員はすっかり上機嫌で、これ以降はどんな陳情も通らないということはなくなりました。



 暴力団も半グレも暴力と恐怖でがんじがらめにされて身動きが取れません。冒険者ギルドは味方、自警団は怯えてますし市議会は骨抜きです。

 もうボクに逆らおうとするものはいません。ボクはイーデーズの夜の闇を支配するようになっていました。


 何もかもがうまい具合に回り始めましたね。これもすべてヤクザの組を潰したおかげです。

 やはり暴力……! 暴力は全てを解決します……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ