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1.63 バガッド・ファミリー
ようやくしおらしくなったチンピラの話を聞くとこいつらはバガッド・ファミリーとか言うヤクザの組員だそうで、その親分の愛人がアイーダ、例のウアカリというわけです。今日は「エルフの屋台を潰してこい」と言われて来たのだそうです。おばちゃんの屋台を壊したのもこの暴力団の組員で、今回の襲撃も併せてアイーダの、転じて組長の命令ということでした。
どうやら組ごと敵とみなしてよさそうですね。
締め落とした二人を路地裏のゴミの下に押し込んでおいてボクは屋台に戻りました。
「あいつらバガッドファミリーとかいうところの構成員だそうです」
とミラに言うと横で聞いていた客が「げ」と嫌そうな顔をしました。
「おや、知っているのですか?」
「この町じゃ有名な暴力団だよ」
「ふーん。では事務所がどこにあるかも知ってます?」
「ああ、それは向こうの角を曲がって──」
とそのお客は身振り手振りで教えてくれました。
「──ごちゃごちゃした金属の装飾がついた大きな門のある建物だ」
「あーあー、知ってます知ってます」
以前通りかかったことがあります。変な家がありますね……と思って見ていたのです。
「ではちょっとぶっ潰してきます」




