迷いの森へ
さまざまな事情を抱えた者が流れ着く街、サンセット。
エリシアと呼ばれる魔術師がここに流れ着いたのはいつの頃だっただろうか。
この街で彼女はなんかその辺の酒場とかで儲け話みたいなのを持ってきて協力者を募っているのだがここにいる連中はそんな彼女を煙たがる。
冒険者たちの間ではもはや常識だ。
——エリシアに関わるな、まじでやばい。
以前エリシアと組んでいた男が強敵を目の前にして危うく魔法で石にされかけたらしい。
それでなんやかんやあって帰ってきたら腰を痛めて整骨院に通っているという。
とにかく彼女と関わると碌な目に合わない。
そんなある日のこと。
荒くれたちが昼間から酒を飲んでいるといきなり酒場の扉がバンと開いた。
「迷いの森一緒に行ける人いませんですこと?」
エリシアが開口一番にそう叫んだ。
誰もが「は?」と声を漏らした。
迷いの森といえば、一度入ったら生きて帰れないと言われている広大な森だ。
そこの植物が目まぐるしく変化しているおかげで入ってもすぐに方向感覚を失い、力尽きたところを食人花に食われるという。
「誰がそんなところ行くかよ馬鹿じゃねえの!」
誰かが叫んだ。エリシアは「あら臆病なんですね〜」と哀れみの目を向けた。
どうも彼女が得た情報によれば、万病を治す花が森の奥深くに咲いていて、一年のうち限られた期間しか採取できないらしい。
で、その時期が今なのだと。
もしこれを持って帰ることができたなら、それはそれは物凄い利益になるだろう。
「そんなの都市伝説だ」と誰かがヤジを飛ばしたが、エリシアはなんか「昨日読んだ本に書いてた」とか変なこと言ってる。
嘘か本当かも分からないような話に乗るわけがない。酒場の野郎共は無視を決め込んだ。
エリシアはそんな“甘ったれ野郎”たちのことは放っといて、なんかすげえ乗り気なやつを探して回った。
そこで偶然にも知り合ったのが一人の男性。
「どうもよろしく」
なんか冷たい表情で近寄りがたい雰囲気の男。
彼はなんと精霊召喚士。つまりサマナーなのだ。
数ある魔術師系の中でも特に珍しいサマナー。きっと彼はなんか物凄い実力を秘めているのだろう。
この男はクールな感じとは裏腹に、話してみると結構好奇心があってエリシアとすぐに意気投合した。
「腕に覚えはおありで?」
エリシアが聞くと彼は「ええなんとか今まで生き残ってますよ」と控えめに答えた。
あの職業であの控えめな態度、あれは絶対とんでもない実力を持ったやつに違いねえ、とさりげなく様子を見ていた野朗共はサマナーに恐怖を覚えた。
サマナーは「いつでもいいよ」と言ったがエリシア的にはなんか二人だけじゃあ寂しいなと思って、後二人くらいメンバーを探すことにした。
——と言ってもそのうちの一人はもうすでに目星がついていた。
エリシアは酒場を後にするとそのまま牧場に行って、なんかブタを一頭買い取るとか言い出した。
牧場のオーナーの話によれば、そのブタは牧場に迷い込んで来たやつで特に愛着があるわけでもないから割と安い金額で売るつもりだったという。
で、そのブタはなんか迷いの森の方角からトコトコ歩いてきたらしい。
——そういったどうでもいい噂を耳にしたエリシアが、なんかもうこの時点で勝利を確信して酒場に乗り込んできたのだった。
というわけで一人目はブタ。牧場のオーナーが言ってたがメスらしい。
「ぶひ」と鼻を鳴らした。
サマナーは「非常食っすか。すげえ」とかなんとか言っていた。
それから残りのメンバーを探そうとしたが、これが結構難航した。
「あぁ〜アタシなんか真面目に勉強しよっかなって思って〜」
一人目は金髪で気が強そうな奴だったが、なんか専門学校に通ってるらしくダメだった。
「生活には困ってないからね〜」
二人目は知り合いの男娼だったが、全くもってその気が無いようだ。
だが幸運なことに協力者が見つかった。
「なんか分からんけど行ってみるわ!」
彼はハゲ親父。なんか気難しそうだけど、そんなことなかった。どうやら居酒屋を営んでいるらしい。
「職種が違うんじゃあ……」となんか言いたげなサマナー。
「俺、昔クマ倒したことあったわ!」
なんかめっちゃ大声で武勇伝を自慢し始めるハゲ親父。
最近では酔っ払ったチンピラを毎日店から引き摺り出してるらしく腕っぷしが凄いらしい。
パーティ結成である。
「パーティ名とかどうすんねん」
ハゲ親父がエリシアに聞く。エリシアはなんか全然考えてなかったらしく「どうしましょう」と悩んでる。
「——じゃあブッヒーズとかでいいですか?」
「……」
絶対隣のブタ見て決めただろ、とサマナーがツッコミを入れたくなったが、なんか自分のキャラじゃないな〜とか思って黙っていた。
さて準備だ。
サマナーが「食糧はどうする?」と提案した。
「多分森にあるやつ全部料理できそうだからいらねえだろ」
ハゲ親父がなんか自信満々にそんなこと言ってたので結局食糧は買わないことになった。
というかさっきからなんかブタをチラチラ見ている。
エリシアは「ダメですよ」とハゲ親父に忠告した。
その後、採取した花とか入れるための袋とテキトーな道具とか消耗品とか買った。
今日はもう夕暮れなので一旦解散することに。
ハゲ親父は「なんか調理道具一式持っていく」みたいなこと言って自分の店に帰った。
サマナーはポーションとか準備するために行きつけの薬屋に行くらしい。
翌日、みんなが揃ったタイミングで馬車をチャーターして迷いの森の近くまで移動することに。
道中、そういえば自己紹介とかやってなかったなと思ったエリシアは会話を始めた。
「——それで今この街にいるんだよね」
サマナーが語った自身の経歴は凄まじいもので、かつては宮廷魔術師に迎え入れられたり、なんか凄い金持ちの護衛とかやってたらしい。
で、なんやかんやあって自由に生きたくて冒険者に落ち着いたのだと。
「——やっぱ居酒屋やってみたくてよお」
ハゲ親父はなんか若い頃は愚連隊みたいな感じでワルいことばっかりやってたらしく、それでなんかの縁で料理人に弟子入りして独立したらしい。
珍しい食材持って帰ってめっちゃ稼ぎたいとか言ってた。
そしてブタはブヒブヒしている。
転生するとミノタウロスになれるとかなれないとか。赤い首輪がチャーミング。
ちなみにブタの嗅覚は犬と同等かそれ以上だとも言われている。
今回、ブタの嗅覚を頼りに伝説の花を探すつもりだ。
ハゲ親父が積荷のリンゴ勝手に取ってブタに食わす時に「待て」と言ったらちゃんと待ってた。凄い。
馬車が止まった。どうやら到着らしい。
あたりを見渡すと見上げるほどの木々で埋め尽くされていて太陽の光もほとんど入ってこない鬱蒼とした感じだ。
「あの、帰りは?」
馬車の従者が聞くとエリシアは「あ〜テキトーにやるから」みたいなこと言って馬車は帰って行った。
「すっっっげええな!」
ハゲ親父がなんかテンション上がってる。
サマナーは杖を取り出していつでも使えるようにしてる。
ブタはずっと地面嗅いでる。
さて迷いの森へ、いざ出陣。
中は凄い暗いが、光る苔みたいなのがあって意外と足元明るい。
森の中には見たこともないような形の草とか、圧倒的にやべえ色してるキノコとか生えててもう凄いやばかった。
みんなが歩いてる隣でハゲ親父がなんかやたらと「これ食えんじゃね?」みたいな感じで割とうるさい。
あんまりうるさいんでサマナーが「じゃあ食えば?」て言うと、なんかめっちゃ拾い始めてすぐに袋いっぱいになった。
そんなこと言ってる側からブタの口がさっきからクチャクチャ鳴っている。なんか拾い食いしたんだろう。
エリシアはとりあえずテキトーに真っ直ぐ歩くことにした。
「よし休憩しましょう」
なんか開けた場所に着いたので休憩することにした。
サマナーとハゲ親父はその辺に座ってなんか準備みたいなのやってる。
ブタは草むらで用を足している。
ちなみにブタって結構綺麗好きで自分が寝泊まりする場所とトイレの場所は別々にしてるらしい。
——閑話休題。
ハゲ親父がカバンから鍋を取り出して、その辺にあった枯れ草とか持ってきて火つけた。
「手慣れてますね」とエリシアが言うと、「当たり前だ」と言ってハゲ親父のキャンプ巡りエピソードがしばらく続いた。
水が沸騰するとなんかその辺で拾ったグルグル巻きの草とか入れ始めてサマナーが「やべえ」とか言ってる。
「これ食えるんですか?」とサマナーが聞くとハゲ親父は「試してみんと分からん」みたいなこと言ってる。
ブタが途中で嗅ぎに来たけど興味なさそうにどっか行った。
で、なんか煮えたやつをお椀に注いでみんなで具材のキノコとか食べたけど、割とマジで不味い。
ゲロ吐くほどではないが青臭い。キノコもなんか変な感じだ。
「人生ってタチの悪いギャンブルですよね」
そんな感じのことをサマナーが静かに呟いた。
鍋は失敗だったので中身その辺に捨てて探索再開。
「先を急ぎますわよ」
エリシアが力強くそう言った。
と言うか早く終わらせないと、また闇鍋食わされそうだから。
エリシアが先頭で歩いていたが途中でなんかめんどくさくなってブタを先に歩かせることにした。
でもなんか寄り道すごい。ブタなのでいい匂いのする食べ物全部見つけてくるからいちいち止まってしまう。
ていうかトリュフめっちゃ見つかった。ハゲ親父が喜んでる。
それ以上集めると袋が無くなってしまうのでエリシアは木の枝でブタの尻を叩いて急かした。
「ん?」
しばらく歩いているとサマナーが足を止めた。
「なんか向こうに誰かいる」
「え?」
エリシアがまさかと思って前方を見ると二人くらいがこっちに向かって手を振っている。
「遭難してんじゃねえの?」
ハゲ親父がそう言うと、あの二人に向かって「おーい!」と叫んだ。
なんかめっちゃ手振ってる。暗くて顔が分からないが、光る苔でなんか誰かいるな〜って言うのは分かる。
一行は足元をよく見ながら慎重に近づいていく。
「あんなに手振って疲れないんですかね」
エリシアがそう呟いた。
サマナーは歩きながら小さく何か呟いている。そして杖を軽く振ると水晶の中から赤い光の球が浮遊してきた。
謎の二人との距離が近くなる。てかなんか服真っ白じゃね? とエリシアは思った。全身真っ白ってすげえコーディネートだ。
なんかの怪しい教団かな、とハゲ親父は思った。
ブタはなんか食べてる。
「ありゃ、なんだこりゃ!」
近づいたハゲ親父がビックリ仰天。それは人間ではなかった。
真っ白の、まるで蝋燭の蝋を固めたような等身大の奇妙な人形。
その時、エリシアとサマナーは何かの危険を察知した。
「うりゃああ!」とエリシアが一体のヒトガタに正拳突き喰らわす!
ハゲ親父が驚いていると、もう一体のヒトガタがまるでゾンビにように組み付いてきた!
「うおお!」
絡みつかれたハゲ親父は、なんかめっちゃ肘打ちとかして抵抗する。
ヒトガタはそんな肘打ちにはびくともせず、やばいくらいキッショい白い血管的なものをハゲ親父の口元に伸ばしてきている。
ああなんかやばい! あのキッショい筋? みたいなやつ絶対やばい!
そう感じたサマナーは即座に反応。
あらかじめ呼び寄せた火の精霊に指示し、ヒトガタの顔面に火炎放射を浴びせた。
そっちは大丈夫だと思ったエリシアは、サマナーに任せておいて周囲を警戒。
だが森は不気味なほどに静か。あのヒトガタだってエリシアが仕留めた時、断末魔すら上げなかった。
エリシアはヒトガタの残骸みたいなやつを触って確かめた。
触った感触はすごいフワフワしてる。
「カビ……ですわね」
ヒトガタの正体はおそらく意志を持ったカビか。
きっと人に化けて近づいた人間を捕食していたのだろう。
「も゛っ、ゔぉえええ」
ハゲ親父がきったねえゲロ吐いている。まあ無理もない。
ヒトガタはその足元で黒焦げになっていた。
ブタはなんか足で地面掘る真似事みたいなのやってる。
「音もなく忍び寄ってきますわよ。警戒しましょう」
探索続行だ。
そういう敵がいると分かった以上、のんびりしていられない。こうしている間にも奴らが音もなく忍び寄ってくるだろう。
「死ぬかと思ったわ!」
「いや、きっと序の口。もっとやばいのがいるかもしれない」
そう言うサマナーの周りには赤い火の精霊がグルグル回っていた。
今の出来事を皮切りに、森の至る所でヒトガタを見かけるようになった。ただ彼らはその場を離れることが出来ないらしく、避けて通ればなんてことはなかった。
どうしても通らざるを得ない時はエリシアが突撃して蹴散らすか、遠距離からサマナーの火炎放射で一掃する。
「てか便利だなお前の……ワザ?」
ハゲ親父が感心したように言う。サマナーは「結構体力吸われるよ」と返した。
サマナーは懐からポーションを取り出して一瓶飲んだ。
それからしばらく歩き続ける。
流石にみんな疲れてきたのだろうか、会話が無くなってきた。
あのハゲ親父でさえさっきまで「ビール飲みてえ」とか「マッサージ行きてえ」とか言ってたがもうそれすら言わなくなった。
一回、安全な場所見つけて休憩挟んだ方がいいのだろうかとエリシアが思案する。
ブタは疲れているのかどうか分からないが、よく歩く。さすが動物。ブヒブヒ言ってる鼻は健在だ。
「そろそろどこかで休憩しますわよ〜」
エリシアがそう言うとサマナーが「ああそうだな」と言いかけて——。
「うわあ!」と叫んだ。
その瞬間、ガサッとサマナーの足元が崩れて穴に吸い込まれる。
エリシアが驚いて振り向くと、なんかハゲ親父がしゃがみ込んでめっちゃ叫んでる。
「離すなああ! 離すなああああ!」
ガシッと落ちそうになったサマナーの腕をつかむハゲ親父。すごい握力だ。
これはやばい!
サマナー今世紀最大のピンチ!
エリシアもハゲ親父と一緒になってサマナーを引き上げる。
ブタはなんか「ぶひいい!」とか叫びながらくるくる回ってる!
ぶら下がってるサマナーは「うおおおおお!」とか言いながら必死の形相でなんとか引き揚げられた。
「落とし穴!」
誰が? 違う、森だ。
「なんか水溜まってんな!」
ハゲ親父が穴を覗くとなんか黄色く濁った水が溜まっていた。
ブタが穴に顔を突っ込む。エリシアが慌ててブタを引き剥がすと、ブタがやたらめったとクシャミした。
「なんか臭いませんか?」
エリシアが言う。ハゲ親父も同感だ。サマナーは少し放心状態だ。
「酸かなんかじゃねえの? ほら、ハエトリ草とかの」
「あ〜」とエリシアは納得した。
こんなことがあった以上、安全な場所など何処にもない。
一行はとりあえずその辺で拾った棒切れを杖の代わりにして慎重に歩くことにした。
ブタもなんか落ちたら絶対やばいし助からないだろうから、今はハゲ親父の背嚢の中に押し込められてる。
「ひぃ〜重いな〜こいつ」
ハゲ親父の体力も心配だ。ブタって結構重い。
もし時間がかかりすぎるようであれば、諦めて帰ることも考えるべきだ。
サマナーがエリシアに相談すると、彼女も「でしょうね」と答えた。
それからしばらく歩くと、さっき休憩した場所みたいに広い空間にたどり着いた。
ブタがハゲ親父の背中から飛び出してくる。非常食にされるとでも思ったのだろうか。
だがハゲ親父も、もう料理する気力がない。
サマナーもポーションを一瓶飲み干した。もう残り少ない。
エリシアは割とマジで諦めようかどうしようか迷っている。
ブタはさっきからなんかブヒブヒうるせえ。
あんまりブヒブヒうるさいからハゲ親父が「なんだよもう!」とか言って、向こうにいるブタに近寄る。
エリシアはやっぱり諦めることをサマナーに提案しようとした。
「ああああああ!」
いきなりハゲ親父が叫ぶ。
エリシアがファイティングポーズを取り、サマナーが火の精霊を活性化させる。
とりあえずなんか分からんけど、なんでも来い!
そんな感じでエリシアが構えてるとハゲ親父が「あったぞおお」みたいなこと叫んでた。
エリシアがゆっくり近づくと、茂みの向こうになんかマジであり得ねえレベルでクソでかい花が咲いてた。
「えええええ!」とサマナーがなんか騒いでる。ハゲ親父は尻餅ついてた。
ブタがいきなりムシャムシャし始めたからエリシアが慌ててブタを花から引き剥がす。
「えちょっと待って」とか言いながらエリシアがわたわたしてる。
それで懐から取り出したスケッチを確認。
「こんなデカいんですか?」
スケッチは書籍に描かれてあったのを複写してもらったものだ。別に資料に実寸が示してあった訳でもないので本当の大きさなんて知らないが、まさかこんな大きさだったとは思うまい。
「いや、どうするよ」
サマナーが呆然と見ていた。いや、なんかもう金持ちのプールかよって思うほどデカい。
「もう切るか?」とハゲ親父が包丁片手に言った。
こんなデカいの抱えて移動できるわけがない。結局は切って袋詰めするしかないのだ。
とりあえずなんかテキトーに切りまくって、エリシアがどんどん袋に入れていく。
袋がいっぱいになったから「じゃあ帰りますか」と言ってその場を後にした。ちなみに花びら二枚分くらいしか入らなかった。
その後、今までの倍以上の時間をかけてやっと森から出てきた一行。
途中であんまりお腹が空いたから、やっぱりブタ食っちまおうぜとハゲ親父が提案したがサマナーに窘められていた。
やっと帰れる〜と思っていた矢先、よく考えたら帰りの馬車とかエリシアがちゃんと考えてなかったおかげで、訳もわからない場所を彷徨い歩いて帰る羽目になった。
結局、最後の方とか普通にその辺の鹿とか捕まえて食ってた。
ついに街に帰った一行は花びらの欠片を提出。
なんかすげえ植物に詳しい人が見たけど、「万病が治る花とかないから」みたいな感じで滅茶苦茶言われた。
ただ、迷いの森の生態系は独自のもので、そこで採れた植物を研究する価値があるらしく、どっかの研究所がめっちゃ欲しいからくれみたいな感じだった。
割と高値で売れた。
ちなみにブタは元の牧場に返すことにした。
花の代金を三人で山分けしてパーティは解散。
サマナーはホテルに休みに行った。
ハゲ親父は仕込みが忙しいとか言って店に戻った。
エリシアはとりあえずシャワーが浴びたかった。