表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

加藤良介 エッセイ集

偽ブランドバッグの簡単な見分け方

作者: 加藤 良介

深淵の入り口にようこそ。

 唐突に始まりました。

 偽ブランドバッグの簡単な見分け方について解説したいと思います。


 ここで、お話しするのは主にルイ・ヴィトンの偽物についてお話しますが、基本的な事ですので、他のブランドでも通用する箇所があります。

 

 ルイ・ヴィトン。

 ブランド品に興味のない方でも、その名前ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。フランスを代表する高級服飾ブランドです。

 主力商品はバッグや財布ですが、衣類に時計にネクタイ、革靴に至るまで豊富なラインナップがございます。

 そして、恐らくですが、一番偽物が出回っているブランドと言えるでしょう。皆さんの目に留まる機会も多いと存じます。


 さて、ルイ・ヴィトンのバッグですが、一部の例外(キャンバス地、その他)を除いて全て本革、牛さんの革で作成されております。その為、触ると固いです。

 特にLVのロゴに覆われているモノグラムと呼ばれる種類の商品は、爪などを押し付けても簡単には型は付かないほど、硬く作られています。

 ですので、触って柔らかかったら偽物と言っていいでしょう。恐らく合皮。石油由来の合成革で作られたものでしょう。合皮の素材は安いので、チープな偽物によく使われます。

 

 次は匂いです。

 牛さんの革で作られていますので、独特の匂いがします。

 合皮のバッグには当然この匂いはしません。かわりにケミカル系の刺激臭がすれば100%偽物と断言できます。これは、安い接着剤の匂いなのですが、ブランド商品で使われることはありません。

 天然素材で作られていますので、刺激臭がすることはありません。保存状態によっては、かび臭い事があるようですが。


 更に見分けるポイントは縫製の状態です。

 ブランドバッグは職人さんの仕事ですので、縫い目が均一で真っすぐです。下手な二重縫いなどしません。縫い目が汚い物は偽物です。


 少し難易度を上げましょう。

 金属金具に関してお話します。

 留め具などには専用の金具が使われています。

 これら金具は丁寧に加工されていますので、直角の角や金属バリのような粗雑な作りはありません。攫ってみて引っかかりがあると危険信号ですね。


 最初にお話しした柔らかさの他に、重さがあります。

 レザー商品の欠点として、重いと言うことが挙げられます。同じような大きさのバッグでも本革の商品は明らかに重い物なのです。持ってみて軽かったら偽物です。

 これに関しては本革と、それ以外を手にして比べてみないといけませんが。


 ここまで注意すれば、皆さんでも簡単に偽物を見分けることが出来ます。

 これで、偽物を掴まされることはないでしょう。



 と、言いたいところなんですが、そう言う訳にもいきません。

 偽物の世界は闇が深く、パッと見ただけでは本物そっくりの偽物と言うもの存在します。

 俗にスーパーコピーと呼ばれる偽物たちです。

 まず、材質が本革です。ケミカル系の接着剤も使いません。ロゴもほぼ完ぺきにコピーしてきます。これらもよく観察すれば、本物に比べて作りが雑なのですが、本物を見慣れていないと違いには気づかないでしょう。

 細かく言い出すと、ルイ・ヴィトンのバッグにはどこかに絶対、基板番号なる物が刻印されています。これが無かったらほぼ偽物なのですが、打ち込んでくる偽物もあるので質が悪い。

 ただ、これも、基板番号のルールに則っていないとか、打ち方がおかしいとかで見分けは付きますが、見たことない人には無理だと思います。本物を見慣れた人なら、分かるはずですけど。普通見ませんからね。

 ルイ・ヴィトンの商品をお持ちの方は基板番号を探してみましょう。

 折り目や縫い目などの目立たない場所に小さく刻まれています。ウォーリーを探す気分になれますよ。

 商品によっては刻印の無い本物もありますが、バックや財布は数十年前の例外を除き、確実にどこかに刻印があります。なければ残念ながら偽物でしょう。

 ただ、見つけにくいので、探しきれていない可能性もありますけどね。

 内張りがフェルト状ですと、長い年月で消えてしまうことも有りえますし。

 ブランド品市場には、このような難儀な高品質の偽物たちが跋扈しています。


 「では、どうすればいいんだ。見て分かんなかったら防ぎようがないじゃないか」


 仰るとおりですが、実は最後の砦があります。この砦は中々に強力です。

 ここで、見極めましょう。


 それは、販売価格です。

 ルイ・ヴィトンのバックはめっちゃ高いです。平気で10万とか20万とか要求してきよります。

 財布ですら10万弱の値段で、ちょっとした小物にも諭吉が必要です。

 ブランド特有のぼったくりでもありますが、材質、工程管理が徹底されていますので、安く提供できないのです。

 高いには高いなりの理由がある物です。現にルイ・ヴィトンの財布は大事に使えば、軽く十年以上使えます。(コスパがいいとは言いませんが)

 ですので、安くて綺麗なブランドバッグがあったら99%偽物です。

 「安物買いの銭失い」の典型を地で行くことになります。

 また、知人友人がタダでくれたブランド品はほぼ偽物でしょう。(少額の小物やノベルティー、ご自身が数十万出して買ったバッグを、気軽に人にあげられる方は除きます)


 皆さんも、偽物には注意いたしましょう。

 恥ずかしながら、私もエルメスのエールラインのトートバッグの偽物を掴まされたことがあります。本物との違いはクリーニングしたら型が壊れ、ふにゃふにゃになりました。(涙)



                  終わり


本文にも書きましたが、何事にも例外はありますので、その点ご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ