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コモドダガー

毎日昼の3時に更新していきますので応援よろしくお願いしますm(*_ _)m

ニーナは家の工場にいた。

ミョルニルを使うと魔力切れを起こすので前回の失敗を踏まえ布団を持参して来た。


今回作るのはコモドドラゴンの素材を使った短剣である。


そして今悩んでいるのは他でもない。


デザイン問題である!


「うーん、やっぱり可愛い見た目がいいなーでも武器なんだしカッコイイのも捨て難いしーシンプルなのも魅力的よね。」


「んー…」


考え始めて2時間が経過した。


「もう決まんないからシンプルで可愛くてカッコイイ物にしよ!どうにでもなれ!ヘファイストスの火!」


諦めたニーナはヤケクソで素材に炎を灯した。

するとすぐに素材が一つになり叩く準備が出来た。


「とりゃ!」


ズドーン!!!!

雷が落ちたかのような衝撃が素材に降りかかる!


そして沈み行く意識の中ニーナは用意した布団に潜り込んだのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日の朝


ニーナが目を覚ますとそこには1本の短剣が置いてあった。


シンプルな形状でガードの中心に竜核を爪で掴むような装飾が施されている。


まさにシンプルでカッコ可愛いデザインだ!


「成り行きでやって見るもんね」


ニーナは上機嫌でギルドへ向かった。


「お姉さん!新しい武器作りました!」


「おっ!どれどれ私がステータスを確認してあげよう!」


至極のコモドダガー改


攻撃力A

防御力C

素早さS


スキル 未開放


「な、なんですとーーー!!!!?」


驚き過ぎて開いた口が塞がらないお姉さん。


「ど、どうしたんですか?」


「この武器至極の武器で更に改装備じゃない!しかも未開放のスキル持ちってかなりの上位Sランク級のパーティが装備していてもおかしくないレベルの装備よ!貴方鍛治職人になったら一生遊んで暮らせるわよ!」


受け付けのお姉さんは興奮し過ぎて目が光り輝いている。


「何度言われても私は鍛治職人にはなりません!凄い冒険者になりたいんです!」


「確かに貴方が作る武器を使えば凄い冒険者にはなれるわ。でも鍛治職人になれば楽して一生遊んで暮らせるのよ!?」


「お断りします!そ、それで改装備ってなんですか?」


「改装備って言うのはその武器の力をほぼ最大まで引き出した物のことを言うの」


「それって至極と変わらないんじゃないですか?」


「至極とは別よ。至極はその武器の力を最大限まで引き出せる武器の事で改武器その力を最大まで引き出したもの。本来なら武器を使い続けて改武器に成長させる物なの。しかしこれは元から最大値全てを最大まで引き出した最高の装備ってことよ。あとはそのスキルは開花させるだけね」


「という事はこのコモドダガーは同個体の中で最大値の最大限まで引き出された1本ということになるんですね」


「そういう事。レアリティで言うとSランクに相当するわ。」


「えっSランク!?」


あわわわわわわわ、なんて物を作ってしまったんだ…

Sランクと言えば金貨100枚出しても買えるかわからない代物じゃないか、、、


ちなみにこの世界のお金はこんな感じです。


白金貨1枚

金貨1000枚

銀貨100枚

銅貨10枚


この街のホテルは朝昼晩ご飯付きで銀貨1枚で泊まれます。


「貴方は紛れも無く名工よ。鍛治職人になれば確実に名を残すわ。まぁ本人がなる気が無いなら仕方ないわね。」


今回それ以上は鍛治職を進められることは無かった。


「それで今日は貴方に受けてもらいたい依頼があるの!」


「ど、どんな依頼ですか?」


「今回の依頼はオーク一体の討伐よ。これをクリアすれば晴れて貴方はEランクの仲間入りよ!」


「えっまだ冒険者なったばかりなのにこんなに早く昇級依頼受けさせてくれるんですか?」


「仮にも貴方はコモドドラゴンを討伐してるからね。周りにはまだ知れてないけど私は貴方のことちゃんと評価してるわ。オークなんて貴方からしたら余裕よさっ行ってらっしゃい!それとこれ昨日のゴブリンの報酬ね!」


お姉さんはウインクした。


「えぇ!?行ってきます!」


そう言ってニーナはダンジョンへ走り出した。


「また私報酬貰い忘れてたんだ次は忘れないようにしないと」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第1層平原


ニーナは平原でオークの群れの間をものすごいスピードで走り抜けるコモドダガーの素早さSランクはだてじゃない。


群れの間をわざと走り抜けた事で相手に捕まらないと言う自分なりの自信をつけた。


「斬る!」


オークの群れにニーナは突入する。

依頼はオーク一体の討伐なのだがニーナはオークの群れの討伐だと勘違いをしている。


「この群れを倒せば私はEランクにあがれる!」


的確にオークの急所を捉え、的確に絶命させていく。


敵を倒す最前の道筋が見える!


ニーナには自分が辿るべき刃の道筋が見えていた。

これが見えると何かの異常事態がない限りまず間違いなく相手を仕留めることが出来ることに気がついていた。


ニーナがオークの群れを抜けきると同時にパリンと音を立てオーク達が消えて行く。


「終わったー!」


ニーナは自分の確かな成長に胸を踊らせていた。

武器のおかげというのも分かっているがそれを作ったのもニーナだ。全ては自分の成果である。


ニーナはオークのドロップアイテムを拾い集めた。

今回は昇級できると合ってすぐにギルドへ戻る事にしたのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あの嬢ちゃん今度はSランク武器を手に入れたのか。これは貰わない訳にはいかないねー。」


そして奴らはまた動き出した。

面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると凄く嬉しいです!

今後頑張れます。

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