もちゆぺ出陣
毎日投稿して行きますので応援よろしくお願いします!
誤字が多くてすみません<(_ _)>
元々ダークソルジャーだった物は姿を変え静かにこちらを見つめている。
「あれは……」
その姿を見てもちゆぺが少し焦りを覚えるように顔を引きつらせる。
「もちゆぺあれが何か知っての?」
「あれは……デスパラディーン異界種だ……」
「異界種?」
「あれは元々別の世界の魔物だよ。昔わしがいた世界で倒した魔物だけど……今の2人じゃちょっと厳しいかもしれない……」
「やって見ないとわかんないじゃん!」
そう言ってニーナは魔法を発動し体に電気を纏う。
「ちょっ!待て!」
その声は一歩及ばずニーナはデスパラディーンに向け一気に抜刀する。
「紫電無双壱の型 雷切! 」
ニーナの一撃はデスパラディーンを捕らえたように思えた。
しかしデスパラディーンは左手に持った盾でその一撃をしっかりと受け止め右手の剣で反撃に転じてくる。
ニーナは斬撃を刀で受け止めるがその一撃は重く、受け流すので精一杯であった。
「一旦下がるんだ!」
その声を聞くと同時にニーナはこちらへ後退してきた。
「今のお前達じゃ正直あれには勝てない。だからわしがやる」
その言葉を聞いて2人は焦りを感じた。
「だめ!もちゆぺが戦ったら代償でもちゆぺも寝ちゃうんでしょ!」
「ん?寝ないぞ?」
「へ?」
もちゆぺの発言に2人は目を丸くした。
「えっでも代償激しいんじゃないの?」
「あぁ厄介だ」
「ちなみにどんな代償なの?」
「丸一日魔法が使えんくなる!」
2人は顔を見合わせた。
「それだけ?」
「それだけとはなんだ!マップも使えないしサポートも出来ないんだぞ!」
2人はホットしたように肩の力が抜けたのであった。
「私達じゃ勝てないんでしょ?それならもちゆぺにここは任せたよ」
「ああ、任せろ!でもこれだけは言っておくぞ、わしが戦うのは2人の命の危険がある時だけだその時しかわしが戦う為のリミッターが外れないからな」
「そうだったのか……それじゃ今の私達じゃあれと戦ったら死ぬって事なんだね」
静かにもちゆぺは頷く。
「もしもわしが奴を倒せないと思ったらわしはボス部屋の扉を破壊する。そうなったら急いでここから逃げるぞ」
「わかった!」
「うむ!なら行ってくるぞ」
そう言ってもちゆぺは2人の前に出たのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もちゆぺが2人の前に出るともちゆぺの下に魔法陣が展開され光が静かにもちゆぺを包み込む。
するとその姿が瞬く間に形を変え、人の形へと姿を変える。
頭に天使の輪っかが付き背中には小さな羽が生えた白髪ツインテールの少女がそこには現れたのであった。
「もちゆぺ?」
「おう!これがわしの本来の姿だ!あいにく三分しか戦えんからな、一気に終わらせるぞ」
そう言ってもちゆぺはデスパラディーンの方へ目を向ける。
デスパラディーンはもちゆぺへ向けて勢いよく駆け出しどんどん近ずいてくる。
もちゆぺはデスパラディーンへ向け掌を向ける。
するとデスパラディーンの体の周りの空間が歪み鎖が出てくる。
もちゆぺがその掌を握り込むと、鎖がデスパラディーンの四肢に絡みつき動きを封じこめたのであった。
「消えろ」
天に向け手を掲げるとデスパラディーンの頭上に大きな魔法陣が展開され魔法を構築していく。
その魔法は今までに見たことないような力を帯びているのがニーナの目にも分かるほど凄まじいものであった。
「ブラストレイン」
魔法陣から放たれたのは高密度な光が収束して出来たビームでそれが雨のようにデスパラディーンに降り注ぐ。
その光は一撃一撃が強烈で当たっただけで抹消するほどの威力でデスパラディーンの体はみるみるうちに消えていく。
そしてブラストレインは追い討ちをかけるように最後一本の光へと収束し、デスパラディーンとその一帯を包み込んでしまった。
ブラストレインが消えるとデスパラディーンの姿はおろか床すらも消えてなくなり第5層が見えており、第5層の床にクレーターが出来ているほどであった。
「う、嘘でしょ……」
「やりすぎた」
もちゆぺはこっちへ振り向きテヘペロっと言わんばかりにてへっと舌を出し、そのままお餅の姿に戻ってしまったのであった。
面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると凄く嬉しいです!
今後頑張れます。