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負けられない気持ち

毎日投稿して行きますので応援よろしくお願いします!

3人は2つ目の隠し部屋の前に来ていた。


「壁だね」


「うん、壁だね」


「壁だねー」


隠し部屋があるとされる場所の入口が無く。

何故か壁なのである。


恐る恐るニーナが壁に触れると壁に吸い込まれるかの様に通り抜けができる。


「すごいよ!壁があるのに壁が無いみたい!」


「おお!!」


3人は壁の向こう側へ足を踏み入れた。


するとそこはさっきの隠し部屋同様広い空間が広がっていた。


「これってやっぱりボス戦だよね……」


「そうだね……」


「まぁ大丈夫でしょ」


そう言って中央まで進むと地面に魔法陣が浮かび上がり一体の魔物が出てきたのであった。


2人は戦闘態勢を取る。

その魔物は通称キメラと呼ばれるモンスターでいろんな魔物が合わさって出来たモンスターだ。


しかし今回のキメラはそうやわでわないと言うのが一目で分かる。

なぜならガルムストレアの身体にマンティコアの尻尾、顔がダークナイトなのだ。


「ちょっとこれやばくない……?」


「うん……どう考えてもガルムストレアより強いよね……」


少し引き気味の2人を見てもちゆぺが背中を押す。


「大丈夫だ!君達は強くなっている!どうしてもの時はわしが助けるから戦っておいで。まぁ代償が大きいからわしが戦闘参加するのはないと思ってくれ」


2人は頭にファフの事が過ぎり目付きが変わる。


「絶対に負けられない」


ニーナがセカンドオーダーを2本の短剣に変え力を貯める。

するとニーナの背中から白いモヤの様なものが薄らと現れニーナが一気にキメラとの距離を詰め斬りかかる。

キメラは手に持つ金棒でそれを防ぎ弾き返す。

気が付くとニーナから出たモヤは消えていた。


「ニーナにばっかり頼るのはもう嫌だ。わっちも強くなってみせる!」


そう言うとメイコはいつもとは違う魔法陣を展開する。

その魔法陣はどんどん構築されて行き大掛かりなものへと変貌を遂げていく。


「この数日でもちゆぺに魔法を教えて貰って自分の考えで構築できるようになったんだ。ファフ見ててね、わっちの極大魔法を……」


メイコが両手を横に広げると完全に構築された魔法陣が光を放ち魔法を構築する。


「ニーナ離れて!」


ニーナはその声を聞きメイコの後ろまで下がる。


「極大魔法 煉獄鬼火玉!」


超巨大な鬼火玉が生成されキメラに向け飛んでいく。

その光景はまさに紫色に燃える隕石が落下するような状況である。


流石のキメラもこの大きさでは交わしようがなく防御体制に入る。

しかしこの鬼火玉はメイコの武器スキル真の魔法により威力が二倍とかしているため想像絶する威力である。

その一撃をまともに受け止めようものなら一瞬で塵になってもおかしくはないであろう。


近づくにつれてその恐怖がキメラを襲ったのが鬼火玉から逃走を図るも逃げ場はなくそのまま炎に飲み込まれてしまった。


鬼火玉が消えた後平らであった地面が熱によって溶け大きなクレーター溶かしていた。

その中心にキメラのドロップアイテムが散乱している状況である。


「つ、強すぎる……」


「ニーナがどれだけ強くなっても負けないくらいわっちも強くなるから。1人でどんどん先に進まないでよね!」


そう言ってメイコは笑ったのであった。


「いいペアだな」


もちゆぺも静かに微笑んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

3人はドロップアイテムを回収して宝箱の前まで来ていた。


「今回はどんな武器が入ってるのかな!」


「ワクワクするね!」


恐る恐る3人は宝箱を開けた。


その中には1冊の本とブレスレット更には剣が入っていた。


宝箱の中から何気なく本を取り出しメイコがパラパラと本の中身を確認すると不意に本の力が発動してしまいメイコは光に包まれた。


「え!?なに!?」


光が消えるとメイコの頭の上に小さくて丸っこい赤い精霊が乗っていた。


「え?何この子?」


「くぅ?」


その精霊は喋れないらしく可愛い鳴き声を発してきたのであった。


「か、可愛い!!!」


「こらこらわっしも可愛いだろうが!」


もちゆぺがそれを見てぴょんぴょんと跳ねる。


「もちゆぺも可愛いけどこの子も可愛いの!」


メイコは精霊に鑑定を使い、ステータスを表示した。


イプチー


攻撃力D

防御力D

素早さD


召喚者と強制契約をする。

主が強くなると共に強くなる。


「こいつは精霊だけど使い魔の部類に入るみたいだな。でも精霊って括りってことは何かとんでもない力を隠し持っているかもしれないぞ」


「イプチー、わっちの使い魔か……」


メイコの口がだんだん緩んでくる。

今まで精霊と契約を結べなかった分初めての精霊契約でかなり嬉しいのであろう。


「くぅくぅ!」


イプチーはメイコの肩に乗りほっぺに擦寄る。


「か、可愛い……!!!!」


メイコはデレデレである。


残りの宝箱に入った武器とブレスレットを回収するニーナだがこちらもブレスレットが強制発動しニーナの腕に勝手にハマってしまった。


「え!?勝手に装備されちゃった……」


メイコが剣とブレスレットに鑑定を使いステータスを表示する。


神魔のブレスレット

レートSSR


攻撃力?

防御力?

素早さ?


スキル 神に選ばれし者(この装備は神に選ばれし者しか装備することが出来ない)

スキル 神憑り(発動条件不明)


「神に選ばれし者?私神に選ばれちゃってるの?」


「まぁニーナに神話のスキルがある時点でそうなってもおかしくないとわしは思うぞ」


確かにニーナには神のスキルが宿っている。

それとこのブレスレットに何の因果があるかはまだ不明である。


天下無双刀

レートSSR


攻撃力SSS

防御力A

素早さSS


スキル 無双狂乱(発動時心眼が開き無我の境地へと至る)


「この剣かなり凄いかも……」


「この世界に日本刀があるなんてビックリだぞ」


「日本刀?」


「日本刀って言うのは昔わしがいた世界の武器でその世界の日本って国の特有の鍛冶技術で作られた武器なんだ。使って見ると分かると思うがそこら辺の武器とは訳が違うくらいの強さだぞ」


誇らしげにもちゆぺは語ったのであった。


「へぇーそうなんだ。」


そう言ってニーナは鞘から刀剣を抜き刃に見とれるのであった。

面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると凄く嬉しいです!

今後頑張れます。

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