なんでここにこんなのが!?
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「えい!」
ザシュッ!
至極のショートダガーを手にしたニーナは第1層でゴブリン狩りをしていた。
この武器を装備してからというもの体が軽くて軽くて、力がみなぎってくるのよね!
瞬く間にゴブリンを倒していくニーナそして気付けばレベルは5まで上がっていた。
「あら?思ったより奥まで来ちゃったわね。そろそろ引き返さないと」
ニーナが帰ろうと思ったその時森の茂みから嫌な音が聞こえてくる!
グォォォォオ!!!!
雄叫びと共にどんどん音が近くなってくる。
え?これってやばいんじゃない!?逃げないと!
ニーナは逃げようとした。
しかし奴は既に目の前まで来ていた。
な、なんで第1層にこいつがいるのよ…
「コモドドラゴン!」
コモドドラゴンそれはBランク冒険者がパーティを組んでやっと倒さる程のモンスターである。
ドラゴン族では最弱のモンスターであるが動きは俊敏で力もかなりの物だ。
まず普通のニーナでは勝つ事は愚か逃げる事も不可能であろう。
「どっどうしよう…コモドドラゴンなんて逃げれっこないよ…」
こうなったら一かバチか戦ってみるしか。
至極の武器を手にしてゴブリンを沢山倒した事でニーナには自信が出ていた。普通ならまず勝てないコモドドラゴンに何故か勝てる自信が溢れていたのだ。
突進してくるコモドドラゴン、それを横に交わし切りかかる。
しかしニーナの斬撃はコモドドラゴンの鱗によって弾かれてしまった。
「か、硬い…ほんとに勝てるのかしら」
コモドドラゴンは振り返りさらに突進力を上げ突っ込んでくる。
ニーナはコモドドラゴンをギリギリまで引き付け、鱗のない胸元を切り裂いた。
するとダメージがあったようでコモドドラゴンは暴れ始める。
これで火がついたのかコモドドラゴンはブレスの構えに入る。
なんでだろう今日は凄く頭が冴えてる。
相手の動きが良く見える。
これなら行けるかもしれない!
コモドドラゴンのブレスには放つまでに少しの時間があった。
それを察したのかニーナは今までにない速さで加速しコモドドラゴンの胸元に飛び込むそして心臓があるであろう胸元に剣を突き刺した。
コモドドラゴンは悲痛の叫びとともに絶命したのかパリンと音を立て消え去った。
コモドドラゴンが絶命した場所にはドロップアイテムとしてコモドドラゴンの鱗、コモドドラゴンの爪、竜核が落ちていた。
「た、倒せた、、、」
気が抜けたのかニーナはその場に座り込む。
「し、死ぬがど思っだーーーーーー」
そう言ってドロップアイテムを拾いニーナはギルドへ帰ることにした。
その帰り道事件は起こった。
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「おいそこの嬢ちゃん待な」
「ひゃ、ひゃい!!」
突然話しかけられ変な声が出てしまった。恥ずかしい…
「嬢ちゃん至極の武器持ってんだろ?その武器こっちに寄越しな。」
「えっな、ななななんでですか…」
まともに話すことが出来ない。
「俺らはBランクでねー、第3層まで潜ってんだけど仲間の武器がちょっと心許なくてねー、って事でその武器くれよ」
「い、嫌です…」
「は?よく聞こえねぇなぁ!寄越せって言ってんだよ!」
ニーナは強引に武器を奪われる。
コモドドラゴンを倒した時はまだどうもなかったのに人間相手となるとどうもまだダメみたいだ。
「それじゃこれは貰ってくぜー」
そう言ってそいつらは去っていった。
ニーナは悔しかった自分が何も出来なかったことに。
抗えば逃げる事も出来たはず。
でもどうしても人は苦手なのだ。
悔しい思いを抱えニーナはギルドへと帰った。
「あら、おかえりなさい。ゴブリン狩りはどうだった?浮かない顔ねどうしたの?」
するとニーナは泣き出した。
「あらあらどうしたの!?ゴブリンに何かやられたの?」
「武器取られちゃった…ゴブリンは倒せたんだけどBランクの冒険者に…何も出来なかった。凄く悔しい…」
ニーナは事情を説明した。
「またあいつらね。初心者狩りのザクス、Bランクをいい事に初心者いびりしたり嫌がらせばっかりするやな奴よ。ギルド側も手が付けられなくて困ってるのよ。」
「そんなヤツらだったのか…」
「ま、まぁほら!また素材上げるからまた武器を作って見ましょ!貴方の腕が本物ならもしかしたらまた至極の武器が出来るかも、しれない、じゃん?ね?」
お姉さんは素材をくれようとする。
「素材は大丈夫!実は…」
ニーナは机の上にゴブリン退治のドロップアイテムとコモドドラゴンの素材を置いた。
「な、ななななんですと!?こ、これ竜核じゃない!どこで手に入れたのこんなもの!」
竜核とはドラゴン族から稀にドロップする超希少アイテムである。
「コモドドラゴンに襲われて逃げれなくて戦ってみたら勝てちゃって…」
「はぁ、コモドドラゴンに勝ててなんでザクスに負けるのよ…」
「しょうがないじゃないですか、、、私人が苦手で…」
「何その言い方私が人じゃないみたいじゃない!」
「い、いや!お姉さんは、特別で、話せると言うかなんと言うか…」
「まぁいいわ!コモドドラゴンの素材で武器を作って奴らに仕返しでもしなさい!貴方なら勝てるは大丈夫!お姉さんが保証してあげる。」
「武器を作ってまた来たら返り討ちにしてみせる!」
そう言ってニーナは走って家に帰った。
「まだ報酬渡してないのに…」
ニーナはまた報酬を貰い忘れるのであった。
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今後頑張れます。