絶体絶命
毎日昼の3時に投稿して行きますので応援よろしくお願い致しますm(*_ _)m
ガルムストレアが復活した今、ニーナは睡眠中でかなりのピンチである。
「嘘でしょ……」
ニーナを横目で見るが起きる気配がない。
「ニーナは魔力が回復しない限り目を覚まさないよ」
「それじゃわっち一人でこいつと戦うってことになるのか……」
あまりの状況に苦笑いがこぼれてしまう。
「ニーナの魔力は僕が回復させる。だからどうか耐えてくれ」
「わ、わかった」
メイコは戦闘態勢に入った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガルムストレアは、一気にメイコとの距離を詰めてくる。
それに応戦するように剣と魔法の組み合わせで対抗する。
短剣に狐火を纏い近付いてきたガルムストレアを牽制する。
流石のガルムストレアも燃える短剣はダメージがあるらしくしっかり金棒で応戦してくる。
「大丈夫、戦えてる」
自分がガルムストレア相手に戦えてる事を自信にし自分を鼓舞する。
「グルルルルルル……」
唸り声と共にガルムストレアの目の色が変わり今までと比べ物にならない威力で金棒が振り下ろされる。
メイコは短剣で防ぐが止まらず、弾き飛ばされてしまった。
「いきなり強くなった……」
前を向くと、ガルムストレアが物凄い形相でこちらへ突っ込んでくる。
「やばい」
ガルムストレアが倒れているメイコに金棒を振り下ろす。
メイコはすんでのところで横に回避し立ち上がる。
「どうすれば……」
この危機的状況のなかガルムストレアとまともに考える方法を考えるメイコ。
しかし何も思いつかない。
明らかに強くなったガルムストレアが金棒をこちらへ振り回してくる。
メイコは短剣で止めるのは危険と判断し避けに専念するが全てを交わせる気がしない。
そんな時横目でニーナの方を見るとファフが一所懸命になってニーナに魔力を注ぎ込んでいる。
「ニーナが目を覚ますまでどうにか耐えないと……」
後ろに避けながら前方に魔法陣を展開し狐火で作ったフレアショットをメイコは放つ。
その爆風を利用し、ガルムストレアの攻撃圏内から離れることに成功したが、自分の体にもかなりのダメージの様で少しふらつく。
流石のガルムストレアも至近距離からのフレアショットは聞いたみたいで地面に膝をついていた。
それを見たメイコはある事を思いつく。
「フレアショットよりももっと強力な魔法を考えれば何とか出来るかも……それなら一か八か!」
多量の魔法陣を展開し狐火を複数個展開する。
その狐火が円を描く様に回りだし、中心に新たな炎が生まれた。
「鬼火玉!」
拳程の大きさの小さな炎は、ガルムストレアに勢いよく飛んでいく。
何かを察したのかガルムストレアは交わそうとするが交わせず左肩に少し鬼火玉が当たった。
すると鬼火玉が当たったところが灰になり消え失せた。
「グォォォアア!!」
ガルムストレアの悲痛の叫びがこだまする。
「これなら行ける!」
狐火を回し、鬼火玉をどんどん打ち出していくメイコ
ガルムストレアは交わすのに専念し、攻撃に転じれなくなってくる。
しかし鬼火玉を沢山打ち出すが、全く当たる気配がないそして気が付くとガルムストレアは速度になれ、一気にこちらへ距離を詰めてきた。
「嘘でしょ!?」
メイコの炎を掻い潜り後ろへまわり、一気に金棒を振り下ろした。
カキンッ
しかしその金棒は、当たることは無かった。
面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると凄く嬉しいです!
今後頑張れます。