英雄のバルダルダイト
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オールステータスSランク越えの武器、英雄のバルダルダイトを作ってしまい驚きで言葉を失っていると、メイコが起きてきた。
「おはよう!ニーナとんでもない武器が出来たね!」
「ま、まさかこんな武器を作る日が来ようとは夢にも思わなかったよ」
「SSR級の武器なんてSランク冒険者くらいじゃないと持ってる人いないらしいもんね」
「そ、そうなの!?」
「そうらしいよ。昨日ファフが言ってた」
ファフは安全地帯とはいえ何が起こるか分からなかったので朝まで見張りをしていてくれて今は寝ている。
「こんな凄い武器私使ってもいいのかな……」
「いいに決まってるじゃん!この素材を集めたのもニーナ出し作ったのもニーナだよ!ダメな事なんてひとつも無いよ!」
「そ、そうだよね!この武器に負けないくらい凄い冒険者になってやる!」
「うんうん!」
2人は第三層の探索を始めた。
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第三層は霧に包まれた平原。
視界がかなり悪いため注意して進まないと行けない。
「第三層の地図はあるけど気を抜くと方角が分からなくなりそうだね」
「確かに気おつけて進まないと」
すると目の前から大きな影が忍び寄ってくる。
「て、敵!?」
2人は戦闘態勢に入る。
影が近ずくにつれ、その姿があらわになっていく。
「ミ、ミノタウロス!?」
「グルルルル」
しかも影はどんどん増えてくる。
「え!?何体いんのよ!」
斧を持ったミノタウロスがこちらへ走り出した。
ニーナはバルダルダイトを強く握り刃の道筋が赤く光る。
そして刃の道筋は、バルダルダイトに着いていたスキル心眼によりさらに明確に道を示す。
「新しいスキル悪いけど試させてもらうわ!」
刃の道筋に従いバルダルダイトを地面スレスレの位置から自分の体ごと跳ねあげ全肉体エネルギーを刃に集中させた一撃が前方のミノタウロスの頭上から縦に振り下ろされた!
「破壊の一撃!」
ミノタウロスはとっさに斧の刃の部分で短剣を止めにかかるが、斧は砕かれそのまま縦に真っ二つになった。
「す、凄い……」
あまりの威力にメイコが言葉を失った。
ミノタウロスは、元々Aランク級の魔物でかなり強い。普通は単体でも2人で挑むものでは無い。
それをニーナは単身で倒していたのだ。
しかし今回はミノタウロスの群れ普通ならかなり危険な状況である。
「ニーナわっちはサポートに回るから前線をお願い!」
「わ、わかった!」
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ニーナが武器を作って寝たあと、メイコはファフにある助言を受けていた。
「メイコ、君はニーナと一緒に前線で戦うべきじゃないよ」
「え!?それはどうしてですか!わっちが力不足ってことなの!?」
「そうじゃない。メイコ君は前線向きの人じゃないって事だ。君は魔法でサポートしてこそ輝く」
「魔法でサポート……」
「火の魔法はあまり得意じゃないから教えれる事は少ないかもしれないが僕が君に魔法を教えるよ」
そう言ってメイコは魔法を教えこまれたのであった。
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ニーナがバルダルダイトを装備した事によりさらに動きは早くなり、ミノタウロスをものともしないで倒していく。
そしてメイコは後衛からニーナがなるべく群れで攻撃されないように魔法で攻撃の妨害をしていた。
「メイコありがと!凄い戦いやすいよ!」
「それなら良かった!ニーナはミノタウロス相手なのに魔法使わないで戦うなんて余裕だね!」
「うん!魔力は節約したいからね。このくらいは魔法無しで倒さないと先で何があるかわからないから!」
「ニーナ強くなったな……」
嬉しいような悲しいような気持ちにメイコは襲われるのであった。
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2人はミノタウロスを全て倒しドロップアイテムを回収していた。
「あっ!戦いに夢中で方角がわかんなくなった……」
「大丈夫だよニーナ!わっちがちゃんと方角覚えてるから先に進めるわ!」
「さっすがメイコありがと」
2人は笑顔で先を進み始めたのであった。
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今後頑張れます。