特例依頼は突然に
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美味しいものをたらふく食べた次の日
2人はギルドに呼び出されていた。
「これは特例よ!あなた達がちょっと規格外すぎるから!」
受け付けのお姉さんに何を話されているかと言うと
「Bランク冒険者への昇級依頼!ここのギルドで取れる最高位のランクを物の数ヶ月で受けれるなんて特例中の特例何だからね!」
「い、いいんですか!?Bランク冒険者への昇級依頼を受けても!?」
「ギルドマスターが良いって言うんだからいいのよ。多分ギルドマスター的にはあなた達に早く未開のダンジョンの攻略に参加して欲しいのよ。なんてったって突如現れた遺跡をわずか2日で攻略してしまうような化け物何だもん」
「ひ、人を化け物呼ばわりしないでください!!!」
お姉さんはため息を付く。
「はぁ、至極の改武器をポンポン作ってて上位精霊と契約してる様な子を化け物呼ばわりして何が悪いのよ」
「ぐぬぬっ」
確かにそう言われると言い返せない。
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて……」
メイコの言葉でやっと二人は落ち着いた。
「それでどんな依頼なんですか?」
「2人も知っている通り未開のダンジョンは今第三層まで攻略されているんだけど、その第三層のBOSSが居た部屋の壁から新たな道が見つかったの。その奥には新種のBOSSが居て今回の依頼はそれの討伐よ。」
「え!?それってかなり強いんじゃないですか……?」
「第三層攻略メンバーが挑んで負けて帰ってきたらしいわ」
「それって攻略組のAランク冒険者が負けたってことですか?」
「そうよ」
「いやいやいやいや無理無理無理無理!!!」
「それじゃこの依頼無しにするの?」
「嫌だって攻略組の王都から来たAランク冒険者が負けたんですよね!?そんなのに勝てるはずないじゃないですか!」
「そうかしら?あなた達エンシェントゴーレム倒したのよね?エンシェントゴーレムって王都の冒険者でも超一流のSランク冒険者じゃないと倒せないような代物なのよ?それを倒したんだから倒せるはずだわ!」
ギルドの皆は未だに私達がエンシェントゴーレムを倒したという事実を疑っているらしい。
「でも、もしここであなた達がそのBOSSを倒す事が出来たら直ぐにBランク冒険者に上がれるし誰もあなた達の力を疑いはしないわ。そして今回の無礼を詫びて報酬も弾む。金貨100枚よ!」
「金貨100枚!?」
二人はあまりの額に驚いた。
「ニーナ受けるだけ受けてみよ。勝てなかった時はコツコツ頑張ろ」
「そ、そうだね私達なら勝てるはずよ!」
「そうそう!2人ならそのくらいのモンスター楽勝さ!なんてったって僕が着いてるからね!」
ファフがちょこんとニーナの頭に乗った。
「受けるわ!その依頼!私達が攻略して見せる!」
「よし!それじゃ!頑張ってらっしゃい!信じてるわよ!」
お姉さんは強く送り出してくれた。
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未開のダンジョン第一層最終地点
ここのBOSS部屋には最初BOSSとしてオーガの変異種オーガギガがいたらしいが攻略組に倒された事により今は、オーガの群れ生息している。
「オーガの群れ……」
「今の私達なら大丈夫よ!」
メイコがニーナを鼓舞し、戦闘が始まった。
ニーナは二本の短剣を抜き、メイコはガルルダガーを構える。
ニーナは刃の道筋を辿り、オーガの首をはねていく。
「何これ!?相手の動きが止まって見える!」
「それはそうさ!僕の加護を受けてステータスが格段に上がっているからね!それに君の装備は格別だ。実力差が着きすぎるのは当然の事さ」
みるみるうちにオーガはドロップアイテムに変わっていく。
そしてメイコも負けていなかった。
接近戦の圧倒的力と技でオーガを倒して行く。
特に凄いのは遺跡の調査での戦いでカマイタチがレベルアップしている事でカマイタチ一撃で直線上のオーガは一気に消えていく。
気が付くと二人はものの数分でオーガの群れを倒し切っていた。
「こ、こんなに強くなってたんだ……」
「ほんと全然気づかなかった……」
「流石僕が見込んだ二人だ!この調子でどんどん行こう!」
そして二人は初めて未開のダンジョンの第二層に足を踏み入れたのであった。
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未開のダンジョン第二層
「ここが未開のダンジョンの第二層……第一層と全然雰囲気が違う」
「そうね。下に降りたのに森があるなんて不思議だわ」
ダンジョンは広大で不思議が詰まっている。
下の層に降りても空はあり、地上と同じように陽は昇り日は沈む。
第一層は草原や森が主で下の層に降りる前に洞窟があったくらいだ。
そして第二層は、森林。
木が生い茂り足場が悪い。
今回は、攻略組のおかげでマッピングされており、比較的に楽に下の層へ迎えるが、このダンジョンから下の層への階段を1から探すのはかなり大変な事であろう。
ニーナは木の陰からこちらを狙う殺気を感じ取った。
「伏せて!」
二人は咄嗟に地面へ伏せると頭上を矢が通過して行った。
「やっぱり下の層へ行くとモンスターも変わってくるみたいね」
どうやらこちらを狙っているのは弓を持ったボブゴブリンのようだ。
「ねぇニーナここで少し僕の力を使う練習をして見ないかい?」
「何をすればいいの?」
「僕の力は雷属性だ。そして君と僕は契約関係にある。君が頭で思い浮かべた力に類似した魔法を、僕が持っている魔法の中から瞬時に選び、君の頭に僕が伝達する。後は簡単発動するだけだ!」
試しに木の陰に隠れるゴブリンを射抜くイメージを頭に思い浮かべた。
すると瞬時に脳に魔法が思い浮かぶ。
ニーナの手の平に魔法陣が浮かび魔法が発動する。
「ライトニングスピア!」
ニーナの手から雷の槍が打ち出され木を貫通し、ボブゴブリンを倒した。
「そうそう上手い上手い!どんな魔法を出したいかニーナ自信が覚えればそれは僕を通さなくて良くなるからもっと早くスムーズに魔法を出すことが出来るよ!」
「すっ、すごい!コレが魔法!」
初めての魔法にテンションが上がる。それを見ていたメイコもテンションが上がった!
「私もやりたい!」
「うーん。メイコは多分火の特性を持ってるね試しにファイアーボールとかどうだい?赤い火の玉を打ち出すイメージだ!」
「やってみる!」
するとメイコの手に魔法陣が展開され直ぐに魔法が発動した。
「ファイアーボール!」
とてつもない威力の火の玉が一直線に森林を焼き払い1本の道を作ってしまった。
「な、なんて威力だ……ファイアーボールどころかギガフレアレベルの威力だよ……」
流石のファフナも驚いていた。
「魔法って楽しいね!」
この健気さは吉と出るか凶とでるか
二人は第二層を進み始めた。
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今後頑張れます。