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昔話とおとぎ話
むかしむかし、とある国に魔法の鏡がありました。
それが、俺!
我こそは、魔法の鏡である、なんちって☆
さてさて、これからみなさんにお聞かせするのは、聞いたことあるようでちょっと違うおとぎ話......まぁ、俺にとっちゃ昔話さ!
俺の持ち主は、それはそれは美しい女性だったんだ。
当たり前さ、世界で1番美しかったんだからな!
ある日、なんと国の王と結婚したんだよ。
つまり、女王になったのさ!
ま、そんなことはどうでもいいさ。
王には、既にふたりの娘がいたんだ。
艶やかな髪に、りんごのように真っ赤な唇、雪のように白い肌......ふたりとも、とてもそっくりな、そう! 双子だったんだ!
綺麗な肌から、姉は白姫、妹は雪姫という名前だった。
ところが、性格はまるで正反対だったのさ!
白姫はとても優しく、みんなに愛されていた。
反対に雪姫は、無愛想、無口、無表情......まるで無の極みだったのさ!
そしてここからが、面白い話なんだぜ......俺が、3つの質問に答えた話さ。