謎解き?
第40話 謎解き?
「心当たりがあるってどういうことだ?」
なんで奏衣が知っているのだろう。
「だってあたしが入れたんだもん」
だから昨日は早く帰ったのか。
わけのわからない文について聞く。
「この文はなんて意味だ?」
「知らないわ。あたしは入れただけで書いてないの」
「誰が書いたんだ?」
「それは本人から止められてるの。だから教えられない」
誰が何のためにどういう理由で俺にこの紙を届けたのか、全く見当もつかない。
俺に恨みがあるのか、はたまた何かしら伝えたいのか。
まあいい、本当に大事な用だったら自分から言いに来るだろ。
放課後、部室には先客がいた。
「よっ!一年生」
「なんですか生徒会長」
暇かよこの人。
仮にも生徒会長なのに仕事やってんのか?
「奏衣ちゃんから変な物渡されたんだってね」
「はい、誰からそれを?」
まあ奏衣しか知らないけど。
「奏衣ちゃんだよ~」
ほう。
奏衣にね。
俺がほくそ笑むと生徒会長はその紙を見せるようにと言ってきた。
「ほら、これですよ。生徒会長さんなら理解できますかね」
「ん~、わかんないな。見当もつかないよ」
手を叩いて何かを思いついたかのように俺を見る。
「じゃあさ、これを誰が書いて、なにを伝えたいのかわかったら
廃部の話は無しにしてあげるよ」
「そうですか。頑張ってみます」
俺の軽い態度がむかついたのか生徒会長は頬を膨らませる。
「そんな可愛い顔なのに男と間違える奴は信じられないっすね」
「かかかか可愛いだなんて、男の子に言われたことないよ」
嘘だ~
もし言われてないんだとしたら、どうせ男たちは生徒会長が可愛いからちょっかいや、意地悪で男だとか言っているんだろう。
でもそんなこと言われて嬉しい女子なんていないはずだ。
意外と生徒会長は傷ついているかもしれない。
こういうタイプは結構心が弱かったりする。
もちろんエロゲの知識でしかないけど…
「早速今日からこの紙の謎を解いて行きたいと思います」
「頑張れ少年!」
というより、もう解けてるんだけどな。
「生徒会長さんよ、あんたはバカだな」
「へ?学年順位は一位だよ」
「勉強の話じゃない。もう少し頭良く人を騙そうぜ」
奏衣も奏衣だ。
なんでか知らないが生徒会長と手組やがって。
「なんのことかな?」
わざとらしく生徒会長は聞いてくる。
「とぼけないでくださいよ、あの紙を奏衣に渡すように言ったのはあんただろう?」
「なんでわかったのかな?えへへ」
やっと認めたか。
可愛い笑顔で聞いてくんなよ。
「だって今日は奏衣から目を離してないから。
生徒会長は奏衣から聞いたって言ったよな?
それはまずない。奏衣は今日楽園部メンバーとしか話していないんだ」
「あちゃ~。バカやっちゃったな~」
これで廃部は防いだ。
普通、こういうイベントは謎を解いて行くのに時間がかかるんだろうけど、こうも分かりやすいと一瞬で終わってしまう。
「それじゃ、廃部は無しってことで」
格好つけて手を挙げる。
「まだだよ。私言わなかった?誰が書いて何を伝えたいのかって。
だから今クリアしたのは誰が書いたかだけ」
「くっそ、何を伝えたいかなんてわからない。
こんな文理解できっこない」
「じゃあ、廃部だね」
もう一度紙に書いてある文字を眺める。
書いたのは生徒会長。
生徒会長が俺に伝えたいことってなんだ?
人の気持ちを理解するなんて芸当、俺にはできない。
こういう時、エロゲの主人公ならどうする。
押し倒すか?なにか思いつくか?
俺は…
聞く!!!!!!!
「生徒会長、なにを俺に伝えたいんだ?」
「ん?…………あはははははは」
生徒会長は腹を抱えて笑い出した。
よく考えると自分の発言はバカ以外なんでもない。
それを答えろって話だもんな。
なに言ってるんだよ俺は…
もういっそのこと適当に当ててやろう。
「私の下僕になれ!…とか」
「そんなこと言わないよ!」
「私は生徒会長…?」
「知ってる事わざわざ書かないって!」
そこで前にやったエロゲの中に強がってる女の子が最終的に言ったセリフを思い出す。
「私をたすけて…流石にそれはないか。ははは」
「正解だよ。どうしてその答えになったの?」
「え?まじ。やったぜ!
ん~、適当に当てました。強がってる女の子が前にそんなことを言っていたような気がしたんですよ」
「は?それだけ?運がいいにも程があるよっ」
「それよりも生徒会長。
俺にできることなら助けになりますよ」
回りくどい方法とはいえ、助けを求められたんだ。
だったら話は聞かないとな。
「えっ…じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうね」
生徒会長から助けを求められるなんて、なにがあったのだろうか。
「私を……私を女にして!」
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因みに紙の文は単純に行の最初と最後だけを読めば
(私をたすけて)になりますw




