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アニオタが楽園(ハーレム)を創ろうと夢見ている  作者: 首里おでん
第1章 高校1年生
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生徒会長

第38話 生徒会長



放課後、ユリヤルヴィに学校を案内するようにと先生に言われた。

まあ今日はバイトないから良いけどさ。


「なにから案内すればいいんだろうな。

 君はどこを案内してほしい?」


学校案内なんて経験がない。

だから俺は彼女に聞いてみた。


「楽園部」


え?なんでこの子が知っているんだ。

楽園部は有名でも何でもない部だぞ。


「誰から教えてもらったんだ?」

「生徒会長みたいな人が話してるのを聞いた」


そういえば入学式で寝てたから生徒会長見られなかったんだ。

どんな人なんだろう。

そしてなぜ楽園部の話をしていたのか。


「その生徒会長さんはなんて言ってた?」

「楽園部って存在する意味あるんですか?って山元に」


担任呼び捨てかい!

でもこの展開って生徒会長が直々にやってきて、

この部を廃止します、とか言ってくるパターンだよな。

ラノベとかだと…


「おい、転校生ちゃん? 

 ボーっとしてないでとりあえず行こう」

「ユリヤルヴィ」

「わかったわかった」

「ユリヤルヴィ」


え?なに、呼べばいいんですか。

「ゆ、ユリヤルヴィ。行くぞ」

「ん」


コクリと頷き彼女は付いてくる。


楽園部の部室に着き俺が部長であることを伝える。

「俺はこの部の部長なんだぜ。どう?驚いた?」

「なんとなく分かってた」


真顔で言われると困るな~。


「楽園部になんか用があるのか?」

「名前が気に入ったから」

「え?」

「名前が気に入ったから」


楽園って響きが気に入ったのかな。


「他には?」

「名前が気に入っ…」

「わかった、名前が気に入ったんだよな。

 よくわかったぞ」


この子結構扱いが面倒だな。

素直で良いとも思うけど。


「楽園部入る」

「は?なんで!?」

「ほかの部活に喋ったことある人いない」


その理由だと全部俺に合わせられることになる。


「俺以外に喋れる人を作らないといけないな」

「?」

なに言ってんの?みたいな顔しないで!


「だってその、男よりも女の方が良いだろ?」

「子供ね」


はぁ?

これは楽園部のメンバーに相談しないとな。

俺たちは部室に入る。

すると、幸いにも四人全員が集まっていた。


「今日は来ないと思ってたわ」


御雪が俺に気付き言ってくる。


「ちょっとみんなに相談事があってな」

「え、なになに~?」


話が気になったのかハルが寄ってきた。

ソフィと奏衣はずっとトランプをしていた。


「あのな、ユリヤルヴィが楽園部に入りたいって言ってるんだけど」


と、ユリヤルヴィの方を向くと2人は目を見開いた。

俺の身体で小柄な彼女は隠れていたらしく、

御雪もハルも気付いていなかったらしい。


「なんでその人がこの部に?

 まさか貴田君が口説いたなんてことはないでしょうね」

「あ、転校生の子だ。りょーくんまさかそんな小さな子に手を…」


ちょっと待てや。

俺ってそんなに信用ないのか?

2人の言葉に肩を落とす。


「どうしてそうなるんだ!それにユリヤルヴィは同い年だろ。

 まあいい。こいつが楽園部に入っても問題ないか聞きたいんだ」


「それを決めるのが部長じゃないの?

 個人的な意見だけど、私は入らない方がいいと思うな~。

 あくまでも個人的な意見だけどね。つまり入るな!」


最後に言っちゃってるし…

ハルが感情を出しているのは久しぶりだ。

ユリヤルヴィのどこがそこまで気に食わないのだろうか。


「私も桐野さんと同意見ね。

 その人はなんか嫌だわ。全部」


なんかじゃなくて全部なんじゃん。

ここまで言われたらさすがにユリヤルヴィが悲しむ。

彼女の顔を覗くと泣いていた。


「お前ら言い過ぎだ。ユリヤルヴィが泣いちゃっただろ」

「本当にそうかしら。彼女の表情はそのように見えないわ」


だって、涙まで流して…

あくびをしているじゃないか。

あくび!?

まさかあくびで涙が流れただけなのか。


「ユリヤルヴィ、大丈夫か?」


一応確認をしてみる。


「?」

「2人に言われて傷ついたのかと思ったんだ」

「寝ていたからわからない」


立ち寝!?

こいつに驚かされっぱなしだな今日は。


「ほら、なんとも思ってないどころか聞いていなかったでしょう?」


御雪がユリヤルヴィを睨む。

ユリヤルヴィは御雪を気にせず俺に話しかける。

「入っちゃダメなの?」


そう言われるとみんなの意見を無視して入部を許可したくなる。

でもみんなの意見も大事なわけで…


「入っていいぞ」


俺は部長だ。

やっぱり部の人数が増えるのは嬉しい。

それに可愛いし。


「そ」

また素っ気ない言葉だけ残して帰ってしまった。


ユリヤルヴィが部室を出ると御雪が怒ってきた。

「私たちよりもあの女を優先するのね」


それに他の3人も頷く。

てか今思えば御雪が入部したのは昨日のはず。

なのにもう楽園部に溶け込んでいる。

なんだよ普通に友達できるじゃないか。


「そういうわけじゃないけど、入部したいって言ってくれる子を追っ払うことは俺にはできない」


コンコンとドアがノックされる。

ノックした人物はマサだった。


「楽園部に入部させてく…」

「無理だ」

言い切る前に否定する。


「いいじゃないか!親友だろ?」

「親友でも無理なものは無理だ。さようなら」

マサを部室から出して鍵をかける。


「よし、これで安心だな!」

「追っ払ってるじゃん…やっぱり女の子なら誰でもいいの?」


お、ホモ疑惑が消えた。

よっしゃ!

………じゃなくて、

「そのだな、マサはもうコミックサークルに入っているんだ。

 兼部するとあいつの負担になりかねないだろ?」


ナイス言い訳俺!


「そうよね!亮がそんな人なわけないもん。

 庇ったとかそういうわけじゃないからっ」


奏衣が言ってくれたおかげで

みんなの納得を得ることができた。

罪悪感でいっぱいだぜ!


ユリヤルヴィについて一通り話し終わると、

またドアがノックされた。


「もう来るなホモ」

マサだと思われる人物にそう言うと反応があった。


「生徒会よ、開けなさい」


なんで生徒会が楽園部に?

ユリヤルヴィの言葉を思い出す。


「あ、はい。開けました」

「誰がホモって?そんなに男の子に見える?

 見えるわよね、ショートカットにしてから男子によく言われる。

 だけど女なの」


そんな大きな胸してたら誰も間違えないだろ。

それに顔も可愛いし。

生徒会長に見えるかと言われたら見えないけど、

女の子であることは一目瞭然だ。


「友人と間違えたんですよ。

 あなたはちゃんと女子って分かります」

「それならいい!

 でね、今日ここに来たのはね。

 楽園部の存在価値を見に来たの。つまり廃部候補」


なんで悪いことはラノベ通りになるんだよ。

この部の存在価値と言われても、

教師の手伝いだったり、運動部の道具を運んだりしてるだけ。

まあ雑用だね!

部を存続させるために色々な雑用を引き受けている。

もちろん有名ではない。


「俺たち結構学校の為に働いていると思うんですけど」

「でもそれって、楽しい学園生活と関係あるの?」


ないよ?


「あります。みんなから仕事を引き受けて達成する。

 依頼人、面倒ごとをやってもらってハッピー。

 楽園部、役に立ててハッピー。

 ウィンウィンな感じで楽しいでしょ?」

「じゃあ、明日から楽園部の宣伝をするね。

 仕事が増えるから覚悟しろ~」


この人抜けてるように見えて鬼畜なのかな。

 

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