金髪の同志
第4話金髪の同志
「だからッ、あんたもエロゲー好きなの?」
ん?
彼女の思いがけない言葉に俺は唖然とした。
こいつ何言ってんだ。まさか、もう俺の趣味が。
「俺がエロゲーショップに入ったのを見たのか?」
「うん、だから好きなのかな〜って」
あんたもって言ったってことは
こいつも好きなのだろうか。
「ああ、俺は、好きだ。大好きだ!」
「そっか。私も好きなんだ。
話しかけて良かった。あんまりこういう趣味って人に言えないからさ。」
金髪の美少女は顔を赤くしていた。
大きな乳と艶やかな唇に目を惹かれる。
この子、エルフのコスプレ似合いそうだな。
なんて考えていると、
「私ね、隣の3組の月雲ソフィよ。
良かったらだけど、今度趣味について語り合わない?」
「それはいいけどさ、なんで俺なんだ?
他にもエロゲーやってるやつくらいいるだろ?」
彼女に疑問をぶつけた。
「だって話しかける候補の中で、
あんたが1番優しそうだったんだもん」
バカか…他人の性格なんかそんなにすぐわからないだろ
「そんな適当に決めたのかよ」
「でも実際話してみたら間違いじゃなかった
少し話しただけで大体分かったよ」
そんな可愛い顔して言われたらこちらとしても
嬉しいんだけどさ。
「俺は優しくともなんともないぞ。
現に今、お前をいやらしい目で見てたからな」
月雲ソフィは自分の身体を抱き、
恥ずかしそうに後ろを向いた。
そして顔を振り向かせて言う。
「エッチ、、、
だけど素直なことも分かったよ。」
月雲はすごく真っ直ぐに瞳を見つめて
話してくる。それだけで好感度は上がる。
なんか悪くなってきたな。
ここらへんでいじるのはやめておこう。
「ねえ、あんたの名前教えて?」
「おう、俺は貴田亮だ。
クラスは違うけどよろしくなソフィ」
しまった。
いきなり名前を呼び捨てにしてしまった。
「ご、ごめん!
つい綺麗な名前だったから呼んでしまった」
「いいの!
逆に他人に名前で呼ばれたの初めてだから
嬉しいっていうか…」
案外許してくれた。
優しそうな子だな。
金髪の容姿から見て、ハーフなのだろう。
「じゃ、じゃあ私も名前で呼ぶね?
よろしくね、亮♪」
キタァァァァァァァ
名前呼び捨てにしてくれるヒロインキター!
俺は思わずニヤついてしまった。
そりゃこんな可愛い金髪ロリ巨乳に名前を
呼ばれたら誰だって嬉しいだろ?
「貴田くん、戻るの遅いと思ったら…」
そこには教室から出てきた桐野がいた。
「おう、桐野。すぐ戻るよ」
「私もクラスに戻るね」
ソフィと俺はそれぞれクラスに戻った。
クラスに戻って席につくと、桐野が話しかけてきた。
「あの子可愛かったね」
「ああ、可愛かった。
俺みたいなやつが話せたなんて奇跡だよ」
「好きになっちゃったんだ〜」
「そりゃあんなに可愛いからな」
「りょーくんのばか」
え?りょーくん?
「なんだ?」
「なんでもない!」
そう言って彼女は前を向いてしまう。
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