新しい仲間
第34話 新しい仲間
俺は、御雪に頭を撫でられていた。
いつもは撫でる側の俺が、人に撫でられている。
だが、なんの違和感もなかった。
御雪に撫でられているとすごく落ち着く。
「これくらいしかできないけど…嫌だったかしら?」
顔を赤らめ不安げにこちらを見つめてくる。
その仕草にキュンと来た。
楽園部のメンバーもめっちゃ可愛いけど、
御雪もかなり可愛い。
可愛いか綺麗かで言うと、綺麗の方になる。
でも普段はクールな御雪が赤面すると、めちゃめちゃ可愛く思える。
ギャップってやつか。
「嫌なんてありえない。
良かったらまたしてくれよ」
「そんな何回もやらないわ。今回は気まぐれよ」
え~
まあ仲良くなれたからいいや。
その後、御雪が部屋で遊びましょうと言ってきたので
俺たちは御雪の部屋に行った。
「おお、さすがお嬢様。結構広いし綺麗だな」
「そんなことはどうでもいいからゲームをしましょう」
「え?意外だな。お前ってゲームするのか」
「そうね、友達がいなかったから家に帰ったら
ゲームだけをしていたわ」
なるほど、ぞれならゲーム上手そうだな。
「じゃあ、俺と対戦しようぜ」
「ゲーマーの私に勝てるわけないじゃない」
対戦後、
「なんで勝てるの?私相当このゲームやりこんだのに」
「俺もゲーマーだからだよ」
どや顔でそう言ってやった。
御雪はまたバトルをしかけてくる。
「もう一度やりましょう」
「はいよ」
それから日が暮れるまでゲームをしていた。
明日乃以外とこんなに長くゲームしたのはマサ以来だな。
「どうして勝てないの!次は絶対に勝つから。
でも楽しかったわ。あなたがゲーマーってこともわかったし」
「ああ、俺も楽しかった。またやろうな」
そろそろ帰った方がよさそうだと思い、俺は豪邸から出る。
「お邪魔しました。じゃ、明日学校でな!」
「ええ、今日は色々とありがとう」
一応断ったけれど、執事さんが家まで送ってくれるというので
お言葉に甘えさせてもらった。
リムジンは俺がうとうとしている間に到着した。
「貴田亮様、着きましたよ」
「送ってくださり本当にありがとうございました」
「いいえ、こちらこそあんなに良い笑顔のお嬢様が見られて
安心しました。また機会があればお話ししましょう。では」
すごい良い人だな。
さすが執事って感じだ。
今日は本当に疲れた。
でもそれ以上に御雪と仲良くなれて良かった。
明日から学校で会うのが楽しみになる。
もちろんハル、ソフィ、奏衣とも。
玄関で靴を脱いでいると明日乃が走ってきた。
「お兄ちゃん、おかえりなさい!
今日は随分と遅起きだったけど時間に間に合いましたか?」
「気付いてたなら起こしてくれよ…
なんとか間に合ったけど」
「何回も起こしました~。
それでもお兄ちゃんは起きなかったんです」
まじかい、眠り深いな俺。
「そうだったのか、悪い。
ところで風呂ってもう入れるか?」
「はい、一番風呂どうぞ」
久しぶりの一番風呂で今日の疲れをとる。
やっぱり最初が一番気持ちいいなあ。
気持ちよくて寝てしまうといけないので早めに上がった。
俺はベッドに飛び込み、死んだように寝た。
夏休みの課題に手を付けていないことも忘れて…
ミーンミンミンミンミー
騒々しいセミの鳴き声が聞こえ朝を迎えた。
今日から学校か~。
行きたくない気持ちと行きたい気持ちが混ざり合う。
朝は食欲がなく、起きてすぐ歯を磨いて制服に着替えた。
寝ぼけていたのか、俺は気づくと学校で自分の席についていた。
「おわっ、なにしてるんだ俺は」
意識が覚醒し始めてやっと現状を把握する。
まだ朝早いため、クラスには俺の右となりしか鞄が置いてなかった。
御雪はもう来てるのか。
こんな早くにどうしたのだろう。
教室のドアが開く。
誰かと思い、確認すると御雪が俺に向かって来ていた。
「おはよう、今日はいつもと違って早いのね」
「俺もよくわからん、御雪はなんかしてたのか?」
「ええ、これよ」
御雪は俺の前で紙をちらつかせる。
その紙には、入部届。
そう書いてあった。
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挿絵の準備が進んだので、もうそろそろ出します。




