娘が大好き
第32話 娘が大好き
明日乃を散々可愛がったあと、
買ってきてくれたアイスを2人で食べた。
夏はやっぱりアイスだな~。
そこからの記憶がない。
昼寝をしたのは覚えている。
でも今は午前11時だ。
昼寝どころで済んでいなかったようだ。
不規則生活あるある。
あるあるだよな?
深谷との約束の時間まであと一時間しかない。
これはまずい。
風呂も入ってないし、腹ペコだ。
まずインスタントラーメンを食し、
その後に風呂で身体を洗いながら歯を磨いた。
急いで着替え終わった頃にちょうど家の前に車が止まった。
ピンポーン
インターホンが鳴る。
「はいよ」
ドアを開けると私服の深谷がいた。
「こんにちは。じゃあ、行きましょう」
「おう、よろしく」
俺は深谷が乗ってきた黒塗りのリムジンに乗る。
てか、お嬢様かよ!
運転している白髪のおじさんは多分執事なのだろう。
金持ち怖いわ~
深谷の家に向かう途中、車内で聞いてみる。
「お前って結構な金持ちだったんだな、知らなかったよ」
「私の親が金持ちで私はその家庭に生まれただけよ」
天狗にならないんだな。
金持ちのやつって大抵なにか自慢してきて鬱陶しいけど、
深谷のような金持ちは嫌いじゃない。
どうやら着いたらしく門を通り抜ける。
こんなにでかい門ってどんなラノベのお嬢様だよ。
執事がリムジンを止め、ドアを開けに来る。
「着きました。どうぞごゆっくり」
渋い声だな~。
そう思いながら、深谷の家を見上げる。
え?マジで豪邸じゃん。
しかもメイドまでいるし、俺はとんでもないやつの家に来ちゃったな。
一般人の俺がこんな豪邸に立ち入って良いのだろうか。
「さあ、上がってちょうだい。外は暑いわ」
「わ、わかった」
深谷にそう言われるまで突っ立っていた。
中に入るとそれはもう豪華なことで、
アニメに出てくるような内装だった。
唖然としていると深谷が、
「お昼はもう済ませたの?」
と食堂に入り豪華なランチを見せつけて聞いてくる。
食べたけど、食べちゃったけど!
こんなもの見せられたら食欲が湧いてくるだろ。
「まだだ」
「そう、じゃあこれ食べてもいいわよ?」
「そうか、ありがとう」
チキンをひと口食べる。
辛い!けど美味い。だが辛い。
最高の味付けだ。
さすが豪邸専属のシェフ。
「ぜひシェフの顔が見たい。感動した」
「そう、今あなたの事を見ているわよ?」
「え?どこどこ?」
「ここよ」
深谷は自分の胸に手を当てた。
冗談だろ?こんなプロ並みの味を女子高生が作れるはずがない。
だが深谷が嘘をついているようには見えない。
「マジ?」
「マジよ」
俺が素っ頓狂な顔をしていたのか、深谷がクスクス笑う。
「あなたって色んな顔をするのね、面白いわ」
「からかうな、深谷お前すごいな。是非妹にも食べさせてやりたい」
「褒められると嬉しいわね、今度一緒に来たら腕を振るうわ」
褒められて照れている、学校では見られない素顔を見られて良かった。
「お前が御雪の友達か。そこまで仲が良いようには見えないな」
ものすごく低音で大きな声が響く。
声の方を見ると俺を睨む巨漢がいた。
あ、この人絶対に深谷の父親だな。
「ど、どうも、お邪魔してます。
御雪さんのクラスメイトの貴田亮です」
「ああ、邪魔だ。だから帰れ」
え、なになに。
ラノベでよくいる娘溺愛してる系の父親か?
この人に心配されるのが嫌で俺を家に呼んだのか。
うわぁ、眼飛ばしてくるな~。
怖い怖い。
「お父さん、私の友達に失礼じゃないの。
謝って消えてちょうだい」
「こいつはお前にふさわしくない。今すぐ縁を切れ!!!」
俺と深谷パパのバトルが始まった。
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